湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

悪魔執事と天使と飛行機…ねこたま日記(8月27日)

こんちには。

 

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寝込んでいるおかげで、スマホアプリの「悪魔執事と黒い猫」を、相当やりこむことになった。

 

予定の管理などをしてくれる生活サポートアプリとして、しばらく前から重宝していたのだけど、物語のコンテンツの量があまりにも多いので、これまでは、そちらはほとんどスルーしていた。

 

けれども、頭がしんどくてラノベもまともに読めないので、読書がわりに執事たちのストーリーをポチポチと読み込んでいくうちに、すっかり全員にハマってしまった。

 

プレイヤーは、たまたま拾った指輪をはめたことで、執事たちの暮らす異世界に送り込まれ、彼らの主人として傅かれることになる。

 

執事たちは、屋敷で主人の世話をするだけでなく、悪魔と契約した超人的な戦闘員として、人類の虐殺を目論んでいる天使属を殲滅する役割も果たしている。

 

「悪魔執事」出てくる天使たちは、BBCドラマの「グッド・オーメンズ」の天使たちに、少し似ている。

 

天使と悪魔

天使と悪魔

  • マイケル・シーン
Amazon

 

個々の人間の心情や生死に対して、一切の慈悲がなく、彼らにとっての正義のために、人類を滅ぼすことにも躊躇しない。

 

「グッド・オーメンズ」の天使たちは、一応、神の意向に従っている感じだったけど、「悪魔執事」の天使たちはちょっとサイコパス系というか、人間を効率よく殺すために、あるいは興味本位で、痛みや苦しみの感情を理解しようとしていて、かなり嫌な感じだった。

 

生活サポートアプリに、そういうストレスフルでダークな物語を添えるセンスが、なんとも凄いと思うけれど、かなり人気のアプリみたいなので、きっと企画として当たりなのだろう。実際私も病床でせっせと読んでいるのだし。

 

フィギュアなどのグッズも販売しているようだ。

かわいい。

ちょっと欲しいかも……いやいや、ここは我慢だろうか。

 

 

推しのベリアンさんのアクリルスタンドは、1700円……

 

 

この人は1番の古株で、2500年も悪魔執事として天使と戦っているらしい。

 

ベリアンさんの幼少期のストーリーもあったけど、2500年後と比べて、生活文化にほとんど差がないことに驚いた。

 

現実世界の2500年前というと、日本はまだ弥生時代くらいで、釈迦は生まれてるけどキリストはまだ生まれてなくて、ローマ帝国がちょぼっと出来て少したったあたりだろうか。スキピオはまだハンニバルと戦っていない(生まれてもいない)。

 

2500年で地球の文明はとんでもなく進んでいる。特に直近の百年ちょっとは凄まじい。空飛んで、世界大戦を二度やって、月とかまで行っちゃって、ちっちゃな端末で庶民じゃ一生かけても行けないようなところの人とも安価で繋がれるネットワークを張り巡らした。

 

なんでこんなに進歩したのだろう。

考えてみると不思議な話だ。

 

生き伸びるために死力を尽くして新技術を生み出したというのなら分かるけれども、空を飛ばなくても大抵の人間はなんとかやり繰りして生きただろうし、私などまだ人生で一度も飛行機に乗っていない。

 

ライト兄弟の兄ウィルバーは、若い頃に大怪我をして鬱病になり、大学進学も諦めて引きこもり生活をしていたという。その鳴かず飛ばずの状況を打破し、一般大衆から抜きん出るための手段として、不退転の決意で実用的な飛行機の開発に乗り出したのだとか(Wikipediaライト兄弟」の記事より)。

 

鬱病が人類を飛行させたらしい(極論)。

 

つまり、訳のわからない速度で進む文明の進化は、人の病に由来するものだということか。

 

なんとなく分かる気がする。

鬱は本当につらいから、ヤケクソで空を飛びたくもなる。

 

(_ _).。o○

 

アプリの話から、だいぶ横道にそれた。

 

「悪魔執事」の主人となったプレイヤーは、現実世界での生活の合間に、彼らの世界を訪れて、悪魔の力を解放するなどの戦闘のサポートをすることになる。

 

そのサポート能力が、彼らの主人であることの条件なのだけど、基本的に人生に絶望している執事たちにとって、危険を顧みずに共に戦ってくれる主人の存在が、次第になくてはならない精神的支柱になっていく。

 

いろいろと問題はある。

悪魔執事たちは、不死ではないけど不老の存在だけど、主人は普通の人間だから、戦闘で生き延びたとしても時が経てば老いて死ぬことになる。

 

公開されているメインストーリーを全部読んだけど、共に試練を乗り越えるたびに執事たちの主人への依存と忠誠心は底なしに深まるばかりで、このまま行くと主人の寿命が尽きた時点で執事たちも生きる意味を見失い、全員が殉死しそうな勢いだ。

 

そういうメンタリティの人が多い世界だから、文明が2500年間ほとんど進化せず、停滞したのかもしれない。鬱で空飛んだアメリカ人みたいな執事はいなかったのだ。

 

人類滅亡を企む天使属と戦えるのは悪魔執事だけなので、主人の寿命の尽きるときに、この世界の全人類が終焉を迎えるのは、ほぼ確実な気がする。

 

まあ、運営会社の方々が、今後のストーリーできっとどうにかするのだろうけど。

 

主人も不老の存在にするのだろうか。

あるいは、天使を滅亡させるか敵対関係を解消するかして、悪魔執事たちを戦闘から解放するのだろうか。

 

次のストーリーは鋭意開発中とのことで、公開日はまだ未定のようだ。年内にあればいいな。