長女さんが、病院のデイケアで、マインドフルネス系の面白い手法を教わってきたといって、私にも教えてくれた。
まず、電車に猿が乗っている光景をイメージする。
次に、自分はその電車に乗らないと決める。
最後に、猿を乗せた電車が発車して去っていく光景を思い浮かべ、見送る。
これだけで、いいのだという。
電車に乗った猿たちは、心に浮かぶ雑念や、好ましくない感情の象徴で、それらに名前をつけて自分から切り離し、電車ごと送り出すことで、精神の安定を得ることができるのだという。
長女さんは、この方法で、交感神経過剰な状態から抜け出し、副交感神経優位のリラックス状態を簡単に得ることができるようになったという。
長女さんが使っている、自律神経の状態を測定するiPhoneアプリのデータを見せてもらったところ、猿の乗った電車を送り出した後は、緊張状態が明確に解消されていた。
この方法の元ネタは、「脳疲労が消える 最高の休息法」(久賀谷亮 著 ダイヤモンド社)だそうで、付属しているCDを聴きながら試したところ、あっという間に心拍数が落ち着いて、脳がクリアになった感じがしたのだとか。
そこまでの効果があるのなら、家でもやってほしいし、私も借りて試してみたい。
というわけで、Amazonでポチって、入手。
長女さんに進呈。
私はまだCDは聞いていないけど、猿送りはなかなか効果的なように思う。
本書によると、この方法は「モンキーマインド解消法」というのだそうだ。
頭の中にネガティブな雑念(猿)や、不安や怒りなどの感情(猿)湧いて騒がしい状態が続くと、心身が休まらず、過剰にエネルギーを消耗してしまう。
けれども、猿=自分ではない。
自分を切り離すことはできないけど、勝手に騒いでいる猿なら、電車に乗せて去らせることができる。
電車に乗ってやってきた猿(いらない想念や感情)を、ホームに下ろさず、そのまま電車にのせて送り出す。
長女さんは、子どもの頃から交感神経が過剰な状態が続いていて、心身の不調や知覚過敏に苦しんでいたため、いろいろな方法を試してきたけれど、この猿電車の見送りが人生で一番効いたそうだ。ずっと客観視の訓練をしてきた長女さんだから、すぐに効果があったのかもしれない。
でも、なんで猿なんだろう。🐒
湧いてくる雑念によっては、虫とかでもいいような。🪳
同じ猿系でも、イケメンなゴリラが電車に乗ってたら、つい自分も乗り込みそうだ。🦍