2023年2月中にKindleで読了した本と、読みかけの本のメモ。
(Kindle Unlimited(読み放題)で利用したと記している本の中には、その後読み放題期間が終了する場合もあるのでご注意ください。
いかりや長介「だめだこりゃ」(新潮文庫)
Kindle本を購入。
どういうきっかけで読もうと思ったのか覚えていないのだけど、サンプルをダウンロードして読んでみたら、先が気になってやめられなくなり、購入して最後まで読んだ。
1966年のビートルズ来日公演で、ドリフターズが前座を務めるに至った経緯や当日のステージでのエピソードが出てくる。
早速一曲、「のっぽのサリー」を仲本が歌い、曲の終わりにギャグをかませて、一同、ドーンとひっくり返ったところでアンプのジャックを抜くと、私はマイクに叫んだ。「退却!」。
YouTubeに、その時の動画があった。
【ビートルズ来日公演前座】ザ・ドリフターズ のっぽのサリー 1966 - YouTube
ステージに上がったと思ったら、あっという間に演奏が終わる。いかりや長介の叫びは「退却」ではなく「逃げろ!」だったようだ。記憶違いなのか、「退却」も叫んでいたけどマイクが拾わなかったのか。でも、「退却!」より「逃げろ!」のほうが、ドリフらしい気がする。
「東村山音頭」の「にわさーーきゃたまーこー」が、半世紀前からずっと意味不明だったのだけど、この本を読んで初めて「庭先ゃ 多摩湖」だったのだと知った。でも多摩湖があるのは、東村山市の隣りの東大和市のようだ。
ミシェル・エルチャニノフ「ウラジミール・プーチンの頭のなか」
Kindle Unlimited(読み放題)利用。
すぐに終わるのではと言われていたウクライナとロシアの戦争は、一年たっても終わらず、停戦の見通しも見えないらしい。
日本でもじわじわと物価が上がってくるし、防衛費を増やすための増税もあるらしい。
ロシア軍の損耗率は凄まじいことになっているというし、あの戦争でロシアが得をするようにも思えないのに、なぜ戦争が終わらないのだろう。
と思って、この本を読んでみることにしたのだけど……
半分ほどまで読んで、ああこれ、なかなか戦争終わないのだろうなと思った。
ロシアが旧ソ連時代の領土を取り戻すことを理想として、さまざまな哲学者の思想を丁寧に切り貼りして、多くのロシア人が諾うような保守的で帝国主義的なイデオロギーを構築し、ロシア正教を踏まえた愛国教育を推し進めた上で、国内外の情報を操作。情報機関出身の大統領らしいやり方に思える。
それにしても、なんだか既視感がある。
昔、大東亜戦争というのを起こした「帝国」があったけど、部分的に似ているところがあるような。
昔の某帝国と違うのは、今のロシアが経済制裁に強いというところだろうか。
かつての大日本帝国とかナチスドイツみたいに、本当に敗戦するまで終わらない、なんてことがないといいのだけど。
夏目漱石「吾輩は猫である」
ここのところ連続3日で、末っ子にこれを音読してもらって、平均3分ほどで入眠している。
昨夜など、音読してもらった記憶すら残らないほど、瞬間的に眠っていた。
漱石は偉大だ。
BlueBlue「断罪されている悪役令嬢と入れ替わって婚約者たちをぶっ飛ばしたら、溺愛が待っていました」
Kindle Unlimited(読み放題)利用。
読み始めてすぐ、以前読んだことがある作品だと気づいた。「小説家になろう」にも掲載されているので、そちらで読んだのかもしれない。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4420gz/
主人公は冤罪で殺される人生を繰り返している令嬢の魂を救うために、異世界に送り込まれた日本人女性。
神様の説明を聞いたあと、令嬢の魂と入れ替わってみると、まさに胸糞悪い断罪イベントの最中だったため、自分を陥れようとしている王子や側近、王子を寝とったらしき聖女を、物理で倒したところ、時間が巻き戻って幼児になっていた。
もともと破天荒だけれど情が深い主人公が、やりたい放題やりながら、自己中な聖女の思惑を潰して、自分と周囲を幸せにしていくストーリーが心地よい。
書籍版では続編が出ているようだけど、残念ながら読み放題ではなかった。いつか読みたいな。
蒼川なな「合コンに行ったら女がいなかった話」1
Kindle Unlimited(読み放題)利用。
合コン会場で待っていたのは、自分たちよりはるかにイケメンな、男装の麗人たちだった……
恋愛に発展しそうでしない、もどかしい感じなので、続きが気になる。
ねむようこ「神客万来!」1-2
勤め先が倒産したため、慌てて就職先を探していた主人公が巡り合ったのは、人間ではない泊まり客をもてなすホテルだった。
主人公は、もともとこの世のものでない存在が見える体質だったようで、奇妙な勤め先にもすんなり馴染んでしまう。
人ならぬ宿泊客たちの抱える事情は、ほのぼのするものだったり、切なかったり、時には邪悪だったりするけれど、毎回なんとなく丸くおさまっている。
普段、異世界転生ものばかりせっせと読んでいるけれど、この世にいながら異世界と交流するお話も、結構好きだ。5巻まで出ているようだけど、残念ながら読み放題利用できるのは2巻まで。