こんにちは。
昨夜は本を読むのが楽しくて、つい夜更かししてしまった。
そんなに長い作品ではないのだけど、平安末の武家や公家の人物把握が難しいので、読み進めに手間取っている。
いきなり「隆信の君」、「実定の君」などと言われても、歴史音痴は途方にくれるしかない。
一人ずつ、Wikipediaなどで調べて記憶しながら読むのだけど、そのうち「左大将の君」のように官職名だけで呼ばれるようになるので、再度こんがらがることになる。
亭主に聞けば何でも教えてくれるけど(検索するより早い)、読書中常に脇にいてもらうわけにもいかない。それに話が脱線して長くなることもあるから(それはそれでありがたいけど)、あまりリーズナブルでなかったりもする。
自前の脳にデータベースをこしらえるのが、一番いい。
それでもゆうべ、やっと治承四年の以仁王の挙兵のところまで読み進めて、「鎌倉殿の13人」の序盤のストーリーと重なり始めたので、一気に分かりやすくなった。
「鎌倉殿」では詳しく語られなかった、後白河条項の幽閉から以仁王挙兵に至る深刻な事情が、右京太夫の視点で語られるのを読んで、ああそういうことだったのか、そりゃ源頼政も以仁王も挙兵するよねと、いろいろ納得した。
ドラマの後白河上皇は、幽閉中に頼朝の夢に侵入して腹を揺するという、よくわからない生き霊パワーを発揮していたけど、そんなことになる前に、平家の資産を強引に奪い取ったり、任官で平家の人を冷遇したり、寺社勢力を平家に対立するように持っていこうとしたりと、清盛とバチバチにやり合っていたのだという。
で、ハラワタ煮えくりかえった清盛が強権発動。
以仁王たちは、平家の専横にキレかけていた寺社などの諸勢力を味方につけて、勝てると確信していたものの、頼みにしていた寺社勢力は足並みが揃わず、坂東武者も動かなかったので、無惨に敗北してしまう。
源頼政は、「鎌倉殿の13人」では、お高くとまったいけすかないジジイだったけれども(北条時政に上から目線で野菜をたかって嫌われていた)、右京太夫の目には、都の文化にしっくりと馴染む、魅惑のロマンスグレーに見えていたらしい。
頼政は、穏やかな文化人として人々に慕われ、女性にもモテモテで、源氏でありながら平家とも信頼関係を構築するなど、うまく身を処して世渡りしていたのだという。晩年の頼政を従三位に推挙したのは清盛だったというのだから、平家側にはよほど安全無害な存在と思われていたのだろう。
そんな頼政が命懸けで挙兵しなくてはならないほど、当時の社会は矛盾やねじれを抱え込んでダメになりつつあったということなのだろう。
できれば今日中に読み終わりたいのだけど、右京太夫の人生は、平家が滅びた後も長く続く。「鎌倉殿」の知識でまかなえない人間模様が多いと、厳しいかもしれない。
(_ _).。o○
午前2時ごろ、さすがに寝ようと思って、睡眠導入剤を飲むために居間に行ったら、暗いところに末っ子(もうすぐ大学受験)がのっそり出てきたので、お互いにギョッとした。
その後就寝。
そして今朝も息子(25歳・重度自閉症)に、「おはよう! おきて!」熱心に起こされたのだけど、眠すぎるのでスルーしていたら、息子が枕元のKindle fireに向かって、
「あれくさ!」
と呼びかけ始めたので、とても驚いた。私がいつもアレクサと話しているのを見て、覚えたらしい。
なにかコマンドを出すかしらと思ったら、そこまでは習熟していなかったようなので、この際使い方を教えようと思って、
「アレクサ、何か音楽をかけて」
と呼びかけて見せたら、興味深そうに眺めていた。半年くらい見せていれば、覚えるかもしれない。
アレクサが選んだのはYMOだった。なぜだろう。好きだからいいんだけど、もはや懐メロ領域だろうに。私の年齢に配慮したんだろうか。
ためしに今もお願いしてみたら、ビートルズのレットイットビーを流された。やっぱり年齢対応のような気がする。(´・ω・`)
(_ _).。o○
亭主が息子を連れて買い物に出るというので、私も便乗してウォーキングすることに。
健脚の亭主と息子がどんどん歩くので、気がつけば1日の目標の4000歩など、軽く突破してしまった。
歩いている最中から、筋肉痛で全身が小さな悲鳴を上げ始めた。脚よりも、脇腹とか二の腕とか、腰回りとか、妙なところに痛みが来ている。コロナだ何だで、ほんとうに全身の筋肉が弱っていたんだなあと実感する。
寝たきりにならないためにも、今年一年で、しっかり筋力を取り戻したい。