ウォーキングをしていたら、歩道ですれ違った男性の話し声が耳に飛び込んできた。
「めちゃめちゃヤバいヤンキーがいてさぁ」
男性の年齢は20歳前後に見えた。
私が初めて「ヤンキー」なる単語を耳にしたのは、いまからざっと38年ほど前、大学の研究室でのことだった。同じ学年の学生(亭主)が、こんな歌を歌っていたのだ。
「ヤンキーのにーちゃんはー、つーばーーをはーーくーー、ヤンキーのにいちゃんはーー、にじゅうにーてんごせんちのサンダルをーはくーー」
嘉門達夫という人の歌らしかった。
横で聞いていた先輩が、
「ヤンキーというのは、アメリカ人の俗称だろう」
と言うのを聞いて、そういえはモンゴメリの小説「赤毛のアン」シリーズの中に、ヤンキーという単語があったなと思い出したことまで記憶している。
唾を吐いて22.5センチサイズのサンダルを履く「ヤンキーのにいちゃん」とは、何者なのか、当時の私には分からなかった。
歩道ですれ違った若い男性は、どこで、どんな「ヤンキー」に遭遇したのだろう。その人は、サンダルを履いていたのだろうか。
(_ _).。o○
ヤンキーの話を聞いた直後、こんな会話も耳に飛び込んできた。若い女性の声だった。
「うち帰るとずっと泣き声聞こえる。マジ鬱になりそう」
一体どういう状況なのだろう。
泣いているのは家族だろうか。近所の家の誰かなのだろうか。
あるいはどうにも説明のつかない超常現象だったりするのか。
警察や児童相談所に通報したくなる案件だとしたら、相当に悩ましいことだろう。
いずれにせよ、家にいる間ずっと泣き声など聞いていたら、精神が全く休まらないに違いない。どこの誰かは分からないけど、一日も早い解決を祈ろう。
(_ _).。o○