年に一度、私がまともにテレビを見る日なのに、居間のテレビは息子(24歳・自閉症)が専有していて他の家族にチャンネル権がない。
今年はnasneで番組を受信して、iPadのtorneで見ることにして、長女さんに設定をお願いした。
年越しそばを食べて、夜七時半から紅白の試聴開始。
今年は歌手の年齢が妙に気になって、調べながら聞いていた。
2億4000万の瞳、エキゾチック・ジャパンの郷ひろみは、66歳。
そりゃ私が小学生のころからアイドルしていたのだから、そんな歳にもなるだろうというのは分かるけど、見た目が全く66歳じゃないのが凄い。歌声は若い頃よりも綺麗になっているようにも思う。
「マツケンサンバ」の松平健、68歳。衣装もご本体もツヤツヤの、キラキラ。加齢とか衰えとかを微塵も感じさせないのに、しっかりと壮年の厚みがあるのは、役者さんだからでもあるのだろうか。なんにせよ凄い。
「あんたの花道」の天童よしみ、67歳。
「め組のひと」の鈴木雅之、65歳。
どちらも、若い頃から何も変わっていない気がする。
この方を見ていると、ロックンロールはアラ還以上の世代がメインの文化になっちゃったんだなあと、つくづく思う。
若作りという言葉があるけど、いまの50代、60代の方々の多くは、あまり加齢に抗って若さを作っているという感じがなくて、自然体で若いままのように思える。いまの時代の「おじいちゃん、おばあちゃん」は、必ずしも「老人」じゃない。
なんでこんなに年齢が気になるかというと、年が明けて自分が数え年でとうとう還暦になっちゃったからだ。誕生日がくれば満年齢で還暦。
見た目はともかく、頭の中身のバカさ加減も意識のうえでも二十代半ばあたりからほとんど変わっていないのに、還暦とか言われても全然実感が湧かなくて戸惑っていたんだけど、テレビのなかの、歳をどっかに置いてきちゃったとしか思えない芸能人の方々を見ていたら、みんなそんなもんなのかもしれないなと思えてきた。