途中まで見て心折れていた、「新撰組!!土方歳三最期の一日」の残りを、泣きながら視聴完了(Amazonプライム・ビデオ)。
対立していた土方歳三と榎本武揚、大鳥圭介が、土壇場で深く心を繋ぎ、最終決戦へと向かう。
1869年5月11日。
新政府軍は夜闇に紛れて函館山に登り、弁天台場を守っていた新撰組の隊員たちを急襲。
土方歳三は、榎本武揚に「生きて蝦夷でチーズを作れ」と言い遺し、孤立した弁天台場に向かう途中、狙撃されて倒れる。
致命傷を受けたにもかかわらず、仲間を守るために立ち上がって敵を数名斬り殺したところで、迎えにきた近藤勇に呼ばれ、ひなたの中で昇天していく。
数時間後には死別するという前夜に、無二の親友を得る人生…
それが虚無でないと思えるのは、思いを継いで生き残った人たちが、新しい時代の礎になっていったからだろう。
函館戦争の後の歴史は、このドラマでは語られないけれども、降伏して捕らえられ榎本武揚は、数年投獄されてから、函館山からの奇襲を実行した敵将黒田清輝の助命嘆願で許され、明治政府のために働くことになる。外交のほか、北海道開発にも力を尽くし、榎本農場を作ったりもしたとのこと。チーズも作ったのかもしれない。
大鳥圭介も、明治五年に出獄してから、工業技術や外交、教育の推進に尽力したようだ。
他にも、名前の残らなかった多くの人々が命を失い、それよりもっと多くの人々が生き残って、明治から令和に続く後の世を作っていったのだろう。その全ての人生が、いまの世の中の礎なんだと思う。
それは今生きている人全てにも言えることだと思えるから、歴史の物語は面白いのかもしれない。
「新撰組!!土方歳三最期の一日」のメイキング関係の本が出ているらしい。Amazonで見てみたら、中古で千円ちょっとだった。見てみたいけど、物を増やさない決意があるので、ちょっと悩む。
Kindle本にならないかなあ。
出来れば読み放題枠で。(´・ω・`)