湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

チューリング

ベネディクト・カンバーバッチの映画が見たくなって、Amazonプライム・ビデオで「シャーロック」を探したけど、今は有料レンタルしかないようだった。

 

そのかわり「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密)がプライム・ビデオで見られるようだったので、最初から55分くらいまでを視聴したのだけど……

 

 

しんどい。(´・ω・`)

 

 

カンバーバッチが演じるチューリング博士は、どこからどう見ても自閉症で、対人スキルが低すぎるので、一言喋るだけで周囲を敵だらけにしてしまう。

 

幼少期には学校でいじめられ、軍での暗号解読の職場では上司や同僚から蛇蝎の如く嫌われていた。

 

協調性がなく、冗談や皮肉を理解せず、誰かに気遣ってもらっても黙殺し、助けが必要な状況でも

孤立する以外の選択肢があることを考えもしない。

 

 

Wikipediaによれば、チューリング博士は、ナチスドイツの暗号を解読した救国の英雄なのに、軍の機密情報として偉業が秘匿されたために、周囲に理解されないままだったらしい。自閉症アスペルガー症候群の兆候を示唆するとも書いてあった。

 

戦後、同性愛者であることが発覚して逮捕され、ホルモン治療を強制される。その後、青酸カリ漬けのリンゴをかじって亡くなったという。享年41歳。若すぎる。ひどいなイギリス。

 

映画では、チューリング博士の幼少期のシーン、暗号解読に従事していた戦時中のシーン、戦後の逮捕前のシーンが、入れ替わりながら物語が進んでいく。

 

 

戦後のシーンでは、チューリング博士の人を食った態度に腹を立てた警察官たちが、必要もないのに博士の素性をほじくり始め、軍での経歴が完全に秘匿されていることに気づいて、疑惑を深めていた。おそらくこの後、博士を同性愛の容疑で逮捕するのは彼らなのだろう。いやだな、見たくない。

 

というわけで、残り1時間ほどを視聴する勇気が出なくて、これを書いている。

 

カンバーバッチって、「シャーロック」でも自閉症的なシャーロック・ホームズを演じていて、ものすごくそれっぽかった。

 

シャーロックは周囲にどれだけ誤解されようが嫌われようが我関せずで、逆にそのえげつない個性で自分に必要な人々を絡め取って離さなかった。

 

だけど「イミテーション・ゲーム」のチューリングは、周囲との軋轢や無理解でボロボロに傷ついていく。見ていてつらい。失意のうちに亡くなることが分かっているので、なおさらキツい。

 

でも、ものすごくきれいな映像だし、カンバーバッチの演技は好きなので、できれば最後までみたい。

 

 

勇気を溜めてから続きをみよう。