結局、買ってしまった。
今作も神や悪魔が東京で暴れ回る物語のはずだけど、冒頭、なぜか万葉集の大伴家持の和歌で始まる。
うつせみの常なき見れば世の中に心つけずて思ふ日ぞ多き
(万葉集 巻19 - 4162 )
人生というものが無常であるのを見ていれば、この世に執着心を持つことなく、思いにふける日ばかりが多くなっていく。
季節が移り変われば、木々の葉も色を変えて散っていく。
それと同じように、愛する人も、親しい友も、あるものは心変わりして、別のものは老いて、いつか自分の元から居なくなってしまう。その虚しさからくる鬱々とした物思いを止めるすべが分からない…
そんな家持のダウナーな歌を冒頭に掲げたゲームだけど、主人公は品川で寮生活する高校生で、オープニングが終わると、いかにも令和っぽい学園風景が展開する。
でも、制服の花の刺繍が、優美を通り越して、ちょっと気持ち悪いというか、まがまがしい。
どんな物語になるんだろう。
ゆっくり楽しみながらプレイしよう。
(_ _).。o○
メガテンシリーズもペルソナシリーズも、歴代ずっと息子(23歳・重度自閉症)の名前でプレイしてきている。いつか息子本人がプレイできるのうになることを願いつつ、そうなるまでの代理と思ってそうしてきた。いまもその思いは変わらない。
だけど息子は今のところマイクラ以外のゲームはやりそうにない。RPG系のゲームは、ストーリーや人間関係の理解、コミュニケーションの必要性に加えて、買い物、装備や持ち物などの身辺自立要素があまりにも多いのだ。
特別支援学校や介護施設を舞台にした、血湧き肉躍るバリアフリーなゲームがあればいいのにと思うけれども、それが一体どんなゲームになるのか、私にも見当もつかない。