湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

コレステロールと腹痛

先週の精神科受診で、外出時の腹痛の頻度が増えていると相談した。

 

すると、「クエストラン粉末」という、コレステロールを下げるお薬を処方された。

 

確かに私はコレステロール高めではある。

 

ついでに言うと、中性脂肪も高いから、高脂血症ための薬も内科で処方されている(なかなか正常値にならない…)。

 

でも、コレステロールを下げると、腹痛が減るなんて、聞いたことがない。

 

 

家に帰ってから、「クエストラン」という薬について調べてみた。

 

 

肝臓で作られるコレステロールは、一部が胆汁酸という形で消化管に排出されるけれども、そのほとんどが腸から吸収されるという。

 

で、「クエストラン」の主成分である陰イオン交換樹脂は、胆汁酸を吸着して肝臓への吸収を妨害し、体外に追い出してしまうのだそうだ。

 

 

大雑把な仕組みは分かった。

 

でもこれで外出時の腹痛が回避できる理由は、さっぱり分からない。

 

もう少し調べてみた。

 

すると、過敏性腸症候群に胆汁酸が関係する場合があるという記事が見つかった。

 

medical.nikkeibp.co.jp

 

一部引用する。

 

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome;IBS)は、「大腸や小腸に腫瘍や炎症などの器質的な異常がないにもかかわらず、排便に関連する反復する腹痛が慢性に持続する状態」である)。

 

一般には、“ストレス性下痢症”としての印象が強いようだが、複数の病態から成る症候群であり、便性状から

(1)下痢型、

(2)混合型、

(3)便秘型、

(4)分類不能型─の4つの病型に分類される。

 

ふむ。

私の場合、腹痛が必ずしも下痢や便秘に連動するわけではないので、混合型、もしくは分類不能型ということになるのだろうか。

 

IBSの病態にはストレスや精神状態が関与する例が多い。これは脳と腸には強い関連性があり(脳腸相関)、ストレスなどにより腸管運動異常や内臓の知覚過敏が出現するためである。

 

それは、とてもよくわかる。

なにしろ、急な腹痛が起きるのは、ほとんど外出中なのだから。

 

あ、でも自宅でも痛むことは週に一回くらいあって、それはたいてい夕食後だ。

 

そういえば、外出中の腹痛は座って休んでいればおさまることが多いけど、自宅で痛むときは、確実にトイレと仲良くすることになる。

 

で、自宅で起きる過敏性腸症候群には、胆汁酸の関与の可能性があるらしい。

 

胆汁酸は、小腸の終末部分にある回腸で胆汁酸トランスポーターにより再吸収され、再吸収されずに大腸に届いた胆汁酸が排便につながる水分分泌と蠕動を起こす。しかし、胆汁酸吸収障害(BAM)があると、大腸に届く胆汁酸が増加して、下痢を来すと考えられている。下痢型IBSの約30%にBAMが関与しているといわれている。

 

臨床的な特徴は、「食事内容にかかわらず食後に下痢するが、食事をしないと下痢しない」こと。このタイプには胆汁酸を吸着するコレスチラミン(クエストラン)やコレスチミド(コレバイン)が奏功する。

 

ここで、「クエストラン」が登場する。

 

つまり私の主治医は、このタイプの過敏性腸症候群を疑って、この薬を処方してくれたのだろう。ありがたい。

 

だけど私の場合、外出時の腹痛は食後でなくても起きるわけだし、ただ痛いだけで済むことも多い。そっちの腹痛は、胆汁酸由来じゃないかもしれない。

 

腸管形態異常に由来する痛みのほうに、こんな説明があった。

 

腸管形態異常がある場合の症状の特徴は、

 

(1)明らかなストレスがない、

(2)結婚や退職、運動の中止などの生活上の変化をきっかけに発症する─

 

などであり、こうした患者は、「下剤を使うと腹痛を伴う下痢に、下痢止めを使うとひどい便秘になる」など、便通のコントロールが困難な例が多い。

 

 また、「硬い少量の便が出た後、大量の水様便や軟便が出る」ことも特徴の1つである。これは、腸のねじれた部位で栓となっていた硬い便が出ると、溜まっていた水様便や軟便が出るためと考えられる。

 

ここに書かれていることには、少しばかり思い当たるフシがある。

 

外出時に腹痛に見舞われるようになったのは、息子(23歳・重度自閉症)が学校を卒業し、療育教室通いなどもやめてしまってからだ。

 

息子が学校に通っていたころは、登下校の送り迎えや教室通いで頻繁に外出していたけれども、それがなくなってしまってからは、外に出る機会が激減した。もちろん運動量もがっくり減った。

 

つまり大きな「生活上の変化」があったわけで、それをきっかけに過敏性腸症候群発症したのだとしても、ぜんぜん不思議じゃないことになる。

 

腸管形態異常と癒着による通過障害、知覚過敏による便秘型IBSを考え、ポリカルボフィルカルシウム(コロネルポリフル他)を1日3回処方し、ラジオ体操を行うよう指導した。

 

ポリフルはすでに処方されているけれど、ラジオ体操の処方はなかった。

 

考えてみると、新型コロナと、それの後遺症で、八か月もほとんど寝たきりに近かった。その間、私の腸は甚だしい運動不足に見舞われていたのだから、コロナ感染以前よりも腹痛の頻度が高くなったとしても、ぜんぜん不思議じゃないということになる。

 

ラジオ体操、やるしかないか。

あとはウォーキングか。

 

コロナ前のレベルまで、運動量を増やしていけば、レジ待ち腹痛から解放されるかもしれない。

 

それとやっぱり、血液検査のたびに高いと言われているコレステロール値は、できるだけ下げる努力をするべきだろう。

 

備忘録として、昨年12月からの血液検査の結果をメモしておく。

どれも基準値から外れまくっている。

 

 

2020年12月14日

 

コレステロール 229  (基準値 130-219)

中性脂肪    505  (基準値 35-149)

HDLコレステロール(善玉) 34  (基準値 40-96

LDLコレステロール(悪玉) 116  (基準値 70-139)

 

 

 

2021年1月16日

 

コレステロール 274

中性脂肪    430

HDLコレステロール 34

LDLコレステロール 164

 

 

2021年2月19日

 

コレステロール 300

中性脂肪    391

HDLコレステロール 33

LDLコレステロール 195

 

 

2021年4月30日

 

コレステロール 300

中性脂肪    264

HDLコレステロール 36

LDLコレステロール 213

 

 

2021年9月24日

 

コレステロール 300

中性脂肪    227

HDLコレステロール 35

LDLコレステロール 179

 

 

中性脂肪はこの9か月ほどで半分まで減ったけと、LDL(悪玉)コレステロールは上がったり下がったりしている。

 

新型コロナ後遺症が治った今なら、有酸素運動をがんばれる。