湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ラノベ読んだ日記

 

 

「万能女中コニー・ヴィレ」(百七花亭著)を、Kindle Unlimited(読み放題)で1巻から3巻まで一気読みした。

 

生まれ持った超人的な身体能力で人の5倍の仕事量をこなす女中のコニーが、勤め先の王城で次から次へと凄まじい大事件に巻き込まれながら、主であり恩人でもある第二王子を守るために、苛烈な回し蹴りを決めまくるお話だった。

 

8歳で問題のある母親の元から逃げ出して、王城で働き続けているコニーは、桁違いの能力と真面目な人柄を知る人々から絶大な信頼を得ているけれども、仕事で埋め尽くされる日々を送るばかりで、敬愛する第二王子に尽くす以外の人生の目的もない。

 

愛の薄い境遇に寂しさ感じる余地もないほど職場がブラックな上に、本人も強すぎる。なかなか珍しいヒロインだと思う。

 

恋愛ラノベなのかもしれないけど、3巻目まできても、コニーに恋の訪れはない。類い稀な女中を恋い慕う青年たちはいるものの、コニーのなかに恋愛を徹底的に拒絶する気持ちがあるため、関係は進展しない。

 

実の母親が恋多き女性で、しかも男を狂わす魅了のスキルなど持っているため、娘のコニーは幼い頃から何度となく刃傷沙汰に巻き込まれて、殺されそうな目にあってきたのだという。

 

3巻目の時点では、コニーの義兄にあたる人物が本命になりそうな感じなのだけど、この人、自分の義母であるコニーの母親の魅了で洗脳されて危うく父親殺しをするところだったし、それ以前には女性を取っ替え引っ替えする女たらしだったりしたので、コニー贔屓の読者としては、あんまり好ましく思えない。でも他のお相手候補たちも、一長一短なので、なんとも言えない。(ウルトラ方向音痴の上司、人外、変態暗殺者……)

 

はやく続編でないかな。待ち遠しい。