こんにちは。
収束寸前だっためまいが、今朝になってプチ復活。
どうやら、寝すぎたのが原因らしい。
昨夜は11時前後に睡眠導入剤と抗うつ薬(ゾルピデムと…ええと、ミルサダピン、だっけか。どちらも5ミリずつ)を飲んで、末っ子に音読をお願いし、あっという間に寝てしまった。末っ子音読の催眠効果、ハンパないのである。
で、起きたのは9時前。
いつもなら、朝の6時過ぎには息子に起こされるのだけど、昨夜は息子がショートステイでいなかったから、寝っぱなしだったのだ。
末っ子のお弁当を含む朝の家事は、めまいでぶっ倒れて以来、亭主に代わってもらっている。
長時間催眠で頭の動きが少なかったため、三半規管に耳石がまた入り込むか体積が増えたかなにかして、ふたたび幅を利かせているのだろう。
めまいは復活したけど、吐き気はない。
よく眠れたお陰で、頭から鬱っぽさが抜けて、スッキリしている。有難いことだ。
昨夜読んでもらったのは、白水社の「レトリカ」という比喩表現辞典。子どもたちが生まれる前に買った、宝物である(のに、最近まで魔窟の奥に埋もれていた)。
私が持っているのは、第2版。
初版は持っていない。出たのは1988年だというから、まだ学生の頃だ。見つけていれば家賃分を回してでも買っただろう。
言葉の用例集に目がないのだ。
国語辞典も、ふんだんに用例が引いてあるものが大好きだ。高校の頃に手に入れた学研「国語大辞典」は、宝物すぎて、毎日持って登校したほどだ。放課後に図書室に寄って、辞書を読みながら小説を読むのが、なによりも好きだった。
いつか自分でも、自分のための宝物みたいな用例集を作りたいと思いながら、いまだにできずにいる。
ネットでホームページやブログをやるようになってからも、何度も何度もやろうとしているけれども、頓挫ばかりしている。没頭できるような状況ではないから、仕方がない。
と、ここまで書いて、ふと思いついた。
昨日書いた「親愛な」の記事のようなものを、折に触れて書いていって、「ねこんでる国語辞典」というカテゴリーに放り込んでいけば、自然と用例集になるではないか。
このやり方なら、気負わずにできるし、たぶん続く。
一週間に一項目でもいい。
一年で五十語でも、十年続ければ、五百語になる。
ゆっくりやろう。
今日のやることリスト
- 病院に行く(大腸がん検診の申し込み)
- 本の整理(長女さんが古い本の埃を払って出してきてくれたので)
- ブログ記事の整理(昨日は21本追加したけど、読書関係の記事のリストを作っていないので、それも)
- めまいが一段落したら、家事復帰。
ラノベメモ
「小説家になろう」で、最近読み始めた小説。
「誰かこの状況を説明してください」(徒然花 著)
ピッコマでコミック版を読んだら面白かったので、原作小説も読みたいと思っていたのだ。
貧乏家族の長女であるヴィオラは、公爵家の当主であるサーシスに望まれて、形だけの妻になるという契約結婚に同意する。
サーシスには既に同棲している最愛の女性がいるのだけど、踊り子だったその女性を正妻に迎えたくても周囲が許さず、いろいろと面倒ごとも増えてきたため、カモフラージュのための妻が必要だったのだ。
契約では、ヴィオラはただ屋敷にいてくれさえすれば、あとは贅沢に過ごそうが愛人をこしらえようが自由にしてかまわないとのことだった。サーシス本人は、愛人と二人で別棟に住み、本館にはほとんど立ち寄らないという。当然、夫婦生活もナシである。
そうして、本当に形ばかりの「公爵夫人」の暮らしが始まったものの、ヴィオラは1日もたたずに退屈と孤独を持て余してしまう。
実家では、数少ない使用人たちと共にせっせと家事に勤しみ、三度の食事も家族や使用人たちと一緒に賑やかに食べていたのに、バカみたいに広いダイニングで、誰とも会話することもなく、一人ぽっちで豪華な料理を食べなくてはならないのだ。
食事が済んでも、やることといえば、公爵夫人らいし刺繍や読書。自分で自分の服を仕立てていたヴィオラには、物足りなくてたまらない。夫のサーシスが不在なのはどうでもいいし、むしろ有難いくらいだけど、ヒマすぎるのは耐えられない。
というわけで、ヴィオラは執事や侍女たちと交渉し、自分も使用人と同じお仕着せの作業衣を着て、彼らと一緒に働くことにした。
執事も侍女たちも、当主であるサーシスが身分の低い愛人にかまけて、気立てのいいヴィオラを蔑ろにしている状況を苦々しく思っていたため、ヴィオラの意向を最大限尊重するために、全面的に協力してくれることになった。
その結果、別棟に篭る当主に少しも顧みられることのなかった公爵家の本館は、見違えるように美しく魅力的な居住空間となってしまった。
使用人たちも、自分たちの仕事を高く評価するだけでなく大喜びで一緒に働いてくれるヴィオラを慕い、期待に応えようと熱心に働くようになり、本館はますます活気づいていく。使用人たちとの深い信頼関係を作りあげたヴィオラは、夫不在の結婚生活を存分に楽しむようになった。
結婚から数ヶ月たったころ、本館の変化に気づいたサーシスが、本妻であるヴィオラに興味を抱いて、何かにつけて接近してくるようになった。最初のうちは、たまに夕食を共にするくらいで、夜は別棟の愛人のところに帰っていたのだけど、次第にその頻度が高くなり、やがて夜も本館で就寝するようになってしまう。
ヴィオラとしては、そんなサーシスの変化は迷惑この上ないものだった。使用人のお仕着せを着て働くことも、使用人たちと一緒に賄いを食べることもできなくなってしまうからだ。
当然、別棟の愛人のほうも面白くないわけで、本妻であるヴィオラへの面会を何度となく申し込んでくるようになり、執事に追い返されてなかなか会えないものだから、使用人のお仕着せスタイルのヴィオラを捕まえて、本妻を呼んでくるように頼んだりするようになった。
サーシスに微塵も愛情を持っていないヴィオラとしては、愛人女性に対して思うところは何もなく、むしろその美しさにうっとりと見惚れるほどだったのだけど、もちろんそのまま事態が収まるはずもなく、やがてド修羅場の時を迎えることになる。
けれども修羅場は、公爵であるサーシスを間に挟んでの、正妻と愛人の対決……とはならなかった。
いつのまにかヴィオラの健気さに惚れ込み、同時に公爵家当主としての責任に開眼したサーシスが、ヴィオラと本当の夫婦になることを理由に、愛人に一方的に別れを告げたのだ。
ところが愛人のほうも、サーシスをその場で見限り、とっととサーシスをヴィオラに返して自分は出て行くと高らかに宣言。
それを聞いたヴィオラが、公爵なんか返されても困るしいらないとキッパリ辞退。
愛人がいなくなれば、形だけの妻であるヴィオラの存在意義も無くなる。そうなると離婚の可能性も出てくるわけで、お忍びで公爵家の使用人ライフを満喫しいたヴィオラとしては、なんとしても愛人を引き止めたかったのだ。そんなヴィオラには、本当の夫婦になりたいというサーシスの意図は全く伝わっていなかった。
そんなわけで、サーシスの立場が地に落ちた以外は、至極円満に愛人問題が解消されてしまった。
その後は、長年の素行不良のせいで使用人全員に白眼視されるサーシスが、自分に全く興味を持たない妻のヴィオラを振り向かせるために、努力の空振りを続けるする流れとなる。
この先どうなるか……ある程度の想像はつくけど、楽しみだ。