こんばんは。
思いがけない色や風合いを作ってくれるのが、とても楽しい。やりながら使い方を覚えていけば、いつかそのうち自分が狙った効果を出せるようになるだろう。たぶん。
ツイッターで「ゴリラゲイ雨」という訳のわからないワードが飛び交うほど、ここのところの雷雨は凄まじかった。
昨日の午後の落雷は、息子が通う介護施設の避雷針を直撃したらしい。そのため一時停電して、予備電源に切り替わる事態になったとか。
今日は、晴天。
冠水に備えて施設周りに積んだ土嚢を片付ける作業を、息子もお手伝いしたようだ。
帰宅した息子はいつにも増して上機嫌だった。
みんなの役に立てて、嬉しかったのかもしれない。
その喜びをシェアしたいのか、私への「ちゅー」の頻度も増している。
数分起きに、にかーっと笑ってやってきて、ほっぺたや額に「ちゅー」といいながら、ちゅーしていく息子(23歳)の母としては、いろいろと複雑な気持ちである。
ここのところずっと、コロナストレスで不安定だったから、機嫌のいいのは素直に嬉しいし、言葉の話せない息子が行動で愛情を示してくれるのも嬉しい。若干暑苦しいものの、今のところ、私以外の人にはやらないので、特に静止していない。
でもこれ、そのうち常同行動化しそうだよなと思うと、手放しで喜んでもいられない。一度パターンにハマってしまうと、やりたくない行動を繰り返してしまうことがあるのだ。様子を見ながら、違うことに意識を向けるようにしていかないと。
ラノベ
「小説家になろう」で、寺町朱穂という方の作品を三つ、まとめ読みした。そのうち一つは、「なろう」では未完だけれど、書籍化されているようだ。
「伯爵令嬢はドラゴンとお茶を嗜む」(寺町朱穂 著)
ヒロインの伯爵令嬢は、幼少期には両親に愛されて幸福に暮らしていたけれど、母のお腹に妹が宿った途端、乳母とともに追い払われるように親戚の家にやられて、何年も帰宅を許されなかった。
乳母が亡くなり、ようやく生家に引き取られた令嬢を待っていたのは、人が変わったように冷酷になった両親と、その両親の盲愛を一身に受けて我儘放題に暮らす妹だった。
その後、両親や召使いたちに虐待され、妹に婚約者を寝取られた令嬢は、たまたま助けた小さなドラゴンを連れて、伯爵家を出奔する。彼女には、乳母が自分に残してくれた、魔法の隠れ家があったのだ。
その隠れ家でドラゴンと一緒に静かに暮らすことが令嬢の夢だったけれども、平穏は長く続かなかった。令嬢には無実の罪が着せられて、追っ手がかかっていたのだ。
やがて、我儘な妹が、実は国を滅ぼしかねない邪悪な魔物であり、両親も婚約者も、妹に魅了の魔法にかけられていたことがわかる。そのことに気づいて対抗しようとした国王は、魅了によって支配された王子によって廃位されてしまい……
続きがとても気になる。更新が待ち遠しい。(>_<)
他に読んだのは、次の二作品。
「払いの聖女 悪役令嬢が無双したあとの世界で生きていく」
「黒魔術師と3つのルール」
どの作品も、ヒロインに降りかかる試練が、ものすごくきつい。彼女たちは理不尽に孤立無援であるだけでなく、やたら執拗に人格攻撃を加えてくる人々に取り囲まれている。さらには、身内や、信頼していた人物による、まさかの裏切りで、とんでもない窮地に陥る。読むのにストレスを感じるレベルのキツさだけれど、それだけに先が気になって、最後まで読んでしまう。
完結している「払いの聖女」と「黒魔術師と3つのルール」は、最後の最後までヒロインに厳しかった。
とくに「黒魔術師」のほうは、人間の命を土木工事の資材程度にしか思っていない世界の管理者の存在が微塵も揺るがないまま終わるので、なんともスッキリしなかった。転生物に出てくる「神」は、たいてい酷くて腹がたつけど、その中でもトップ10には入る胸糞悪さであった。