こんちには。
暑いです。(´・ω・`)
音読睡眠
昨晩は、この本を末っ子に読んでもらって就寝した。
武田博幸「古典つまみ読み」
数日前に音読用に購入した本なんだけど、睡眠効果が抜群すぎて、音読開始数十秒でコトッと落ちた。
決して内容が退屈だとかつまらないというわけではない。聴きながら、うんうんとうなづいた記憶もある。3回目のうなづきで意識が途絶えただけだ。
ちなみに読んでもらったのは、第1回「宇治拾遺物語 尼と博打打ち」という章段。
宇治拾遺物語は、グロかったりスカトロだったりと、わりとろくでもない話が多い。現代なら、巨大掲示板のすごい書き込みをまとめたサイトみたいな感じだろうか。
とはいうものの、恥ずかしながら全部読んでいない。今年中に、チャレンジしてみようかな、全編読破。
ブログ拾遺物語
ハルオサンという方のブログに掲載されている「巨乳オリンピック」という漫画作品が凄すぎて、言葉を失っている。
なんて言ったらいいのか。
独特の美しさと恐ろしさがあると思う。
腐り始めた都市文明の精神世界に流れている下水のヘドロとか毒物とか廃棄物一切合切とか何かのジェノサイドで積み上がった死体とかを、まとめてどっさり採取してきて、徹底的に濾過して精製して、純粋な結晶を作ったなら、こんな風になるのかもしれない。
拝読して思い出した作品がある。
子どものころ(昭和のいつだったか忘れた)、NHK教育テレビで、別役実の童話を朗読して聞かせる番組があった。
タイトルは、「淋しいおさかな」。
淋しいおさかなの声を聞いた子が、会いに行こうとするのだけど、結局会えずに終わるという、シュールで救いのない掌編だった。たった一回、子どもの耳で聞いただけなのに、数十年たった今でも覚えている。
ハルオサンの作品と別役実の作品が似ていると言いたいわけではない。似ているとすれば、読んだあと、作品の前で立ちすくんで動けなくなる感じだろうか。
物語が恐ろしいのでなく、それを書くことのできてしまう作家が恐ろしいのだ。
腐り始めた都市文明の精神世界に流れている下水のヘドロとか毒物とか廃棄物一切合切とか何かのジェノサイドで積み上がった死体とかを、まとめてどっさり採取してきて、徹底的に濾過して精製して、純粋な結晶を作るような創作など、かなり控えめに言っても命がけだと思う。私には到底できない。