こんばんは。
備忘録
昨日の日記。
息子を介護施設に通所させる支度をして、お迎えのバス乗り場まで、亭主に送っていってもらった。
ところが、他の利用者さんたちもバスも来ないと、亭主から電話がきた。よく考えたら祝日で、施設はお休みなのだった。
カレンダーを確認すると、三月二十日に、息子の福祉サービスでのお出かけの予定を入れている。バス停の空振りから戻った息子と亭主から、施設通所用のカバンを受け取り、かわりにお出かけ用のバッグを持たせて、再び送り出した。
福祉サービスのお出かけは、いつも自宅まで車で迎えにきてもらっている。
重い自閉傾向のある息子にとって、直前の予定変更は重いストレスになる場合があるのだけど、長年お世話になっていて信頼しているスタッフさんたちとのお出かけだからか、荒れることもなく気持ちを切り替えて出かけたようだ。
息子は、四つのバッグを持っている。
施設通所用。
ショートステイ用(たくさん着替えの入る大型のもの)。
福祉サービスのお出かけ用。
家族と出かける買い物用。
バッグの使い分けは厳密で、兼用ということをしない。どのバッグを持つかで、先の見通しが持てて、安心するのだと思う。
バッグが壊れて買い替える時は、息子が変化を受け入れやすいように、できるだけ、それまで使っていたものと似たタイプを探すようにしている。Nikeとか、adidasとか、無印良品とか、似たようなデザインのバッグを出し続けるメーカーのものを選んでいるので、そう困ることもない。この三社のバッグ部門には、息子のためにも永続してもらいたい。
息子を送り出したあと、亭主は末っ子を連れて、隣町の駅前まで出かけていった。高校で使う教科書一式と、通学用の衣類の購入のためである。高校からは私服なのだ。
末っ子と同じ学校に進学した友人たちは、私服高校生御用達のお店で制服っぽい上下を用意したらしいけれど、末っ子は、ブレザーなどはとりあえず姉や兄のお下がりでいくつもりのようで、着まわししやすそうなカーディガンなどを買ってもらっていた。
体調のイマイチな私は、外出関係のほとんどを亭主に任せて、家で静養していた……のだけど、夕方になって、お出かけから帰ってきた息子を出迎えようとして、立ち上がった途端、なぜか力一杯転倒。板の間に両膝を強打し、脇腹あたりの筋肉をいためてしまった。
今日になっても、まだ痛い。(;_;)
転んだ理由ははっきりしないけど、どうも足腰や背筋などが弱っていて、咄嗟にバランスが取れなかったのではないかと思う。
膝などの痛みが引いたら、ほんとに筋トレしないとまずいと、今回ばかりは切実に思った。
ラノベ
相変わらず、「小説家になろう」アプリで、いろいろと読み漁っている。
さっきまで読んでいたのは、「カット&ペーストでこの世界を生きていく」(咲夜 著)というファンタジー作品。書籍化されて、コミックにもなっているようだ。
主人公の生きる世界では、人々は成人と同時に何らかのスキルを授かることになっている。そのスキルが希少かつ強力であれば、偉業を為して大きな権力を得ることも可能だけれども、あまり使えないスキルを授かってしまうと、世俗的な成功とは縁の薄い人生になる。
主人公が授かったのは、「カット&ペースト」「鑑定・全」というものだった。
見たものの属性全般を鑑定できる「鑑定・全」は稀有なスキルだけれども、「カット&ペースト」は、言葉通りに、物を切ったり貼ったりするだけのもので、便利ではあるものの、目覚ましい出世には繋がりにくそうに思われた。
ところが主人公は、ふとしたはずみから、この「カット&ペースト」が、物理的な切り貼りだけでなく、「鑑定」スキルで確認した他者のスキルを切り取って奪ったり、奪ったものを別の人物に貼り付けて移植したりできる、恐ろしい能力であることに気づいてしまう。
主人公を襲おうとした盗賊団やモンスターたちから、膨大な数のスキルを奪い取った主人公は、あっという間に、どんな相手にも負けることがなさそうな、英雄レベルの能力者になってしまう。
けれども、もしも「カット&ペースト」の利用方法が他人に知られてしまえば、その力を利用しようとする悪人たちに狙われたり、危険人物として国に追われたりかもしれない。そう考えた主人公は、自分の能力を決して他人に明かさないと決めて、入ったばかりの冒険者ギルドからも脱退してしまう。ギルド内で人気の高い受付嬢に優遇される主人公に嫉妬した冒険者たちに襲撃される事件が立て続けにあったことから、ギルド長に、スキルの内容を申告することを求められたからである。
けれども、スキルを確認した神殿を通して、王家の人々に知られることとなり、第一王女が主人公に会いに来る。間が良いのか悪いのか、ギルドの受付嬢が第一王女を案内して主人公に会いにきた丁度その時、災害級と言われるモンスターと主人公が戦うことになってしまい、主人公はたった一人で、国をも滅ぼす戦力を持つモンスターの軍団を倒してしまう。
武に秀でて「姫騎士」とも呼ばれる第一王女は、主人公が自分の結婚相手にふさわしいと判断して、その場で主人公に求婚。
有能な冒険者でもある受付嬢も、主人公を支えるために生涯の伴侶となることを申し出る。
幼い頃に両親を亡くして天涯孤独だった主人公は、年上の美しい女性たちの求婚を両方とも受け入れ、願ってやまなかった、かけがえのない家族を手に入れる……というところまでが、物語の序盤である。
「小説家になろう」に掲載されている最新話までの間に、主人公の妻はもう一人増えて三人になっている。お話の流れでは、あと数人は増えそうな気配だけれども、1年以上更新が途絶えているので、その後の展開は、製品版を確認してみないとわからなそうだ。
それよりも気がかりなのは、作者様が、執筆途中で脳出血で倒れて入院されたと、作品に添えられた近況欄に書かれていたことだ。その後退院されて、執筆を再開されたというご報告はあるものの、かなりお加減の悪そうなご様子の近況も見かけた。ご病気が癒えて、作品の執筆を続けられることをお祈りする。
「小説家になろう」の長編の物語を読んでいると、作者の重篤なご病気のために、更新が長く止まったり、連載が途絶えたままになっしまう作品に出会うことが、結構ある。長編の執筆は、身体への負担が大きいのだろうと想像する。「小説家になろう」サイトのような場で、多くの読者の反響や意見に答えながら、短い間隔で頻回更新するような掲載方法を取っている作者さんだと、なおさら負担は大きいだろう。読者としては、創作されるかたに、くれぐれもご自愛くださるようにとお願いしたい。