おはようございます。
今日から学校のスキー合宿に出かける末っ子を、バスまで送り届けてきた。帰宅は週末。家が静かになるので寂しい。
先月の歩数
一ヶ月に10万歩をノルマに設定して、iPhoneのアプリ「stepy」で記録を取り始めたものの……
77603歩。
歩けていない日が多すぎて、10万歩には、全く届かなかった。
先崎学の「うつ病 九段」に、精神科医である著者の兄が、「うつにとって、散歩は薬のようなものだ」と語るエピソードがある。
そのためか、この本のなかで、著者はよく歩いている。kindle版で、「歩く」「歩い」で全文検索かけてみたら、37例あった。
私も、もっと歩きたい。
問題は、散歩のためだけに、無目的に外出するというのが、心情的に、ものすごくハードルが高いということだ。
出かけるためには、なにか具体的な目的が欲しい。
何かの役に立つ外出であれば、より出かけやすくなる。
そうでないと、出かけて2分で帰りたくなる。
楽しくもない。
近所のカフェに行くとかでもいいのだけど、一人で茶を飲んでいても、いつ知り合いと出くわすかと思うと、なんだか落ち着かない。
実際、息子が通所している介護施設の近くのスタバで、キャラメルマキアートなんぞを啜っていたら、施設の利用者さんたちと散歩する職員さんに発見されて、窓の外から盛大に手を振られてしまい、いたたまれなかった。息子を預けて母親はカフェで優雅にお茶してるなんて思う職員さんはいないけど、それでも申し訳ないと感じてしまって、自分の気が済まない。
ならば電車に乗るなどして遠出すればいいのだけど、それも一人だと乗り気がしない。用もないのに電車に乗るのは無駄遣い、と感じてしまうからだ。
とはいえ、私は別に節約家ではない。
書籍代なら電車賃の10倍でも払ってしまう。
そう、無為の電車賃を払うくらいなら本を買いたいと思ってしまうのだ。
本を買えば、家で読書をしたくなる。
そしてますます外出しなくなる。
ああそうか。
本を持ってカフェに行けばいいのだ。
読み始めて過集中モードに入ってしまえば、誰が通りがかろうが、耳の横で大声で呼ばれようが、私は気づかない。肩をつかんで揺さぶられれば、さすがに気づくけど、そこまでする人は滅多にいない。
徒歩圏内で、読書しやすいカフェを探すか。
スタバやドトールでもいいけど、平日でもかなり混むので落ち着かない。どっかないかな。
ラノベ
「ピッコマ」で途中まで読んだ小説。
六つ花えいこ「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です」(双葉社)
転生ものではないファンタジー。
主人公の若い魔女は、仙台魔女だった祖母の死後、跡を継いで、人の訪れの滅多にない森の奥に住み、さまざまな薬を製造販売して、細々と生計を立てている。
町の人々は魔女の薬の世話になっていながら、強い恐れも抱いているため、総じて彼女の存在を疎んじている。
あるとき魔女が、顔を隠して町を歩いていると、自分を理不尽に中傷する声と、その中傷を厳しく諌める声とが聞こえてきた。魔女をかばってくれていたのは、見目麗しい、見ず知らずの騎士だった。
魔女は騎士にほのかな恋心を抱いたものの、思いを叶えることなど考えもせず、長い年月その片思いだけを生きる糧にして、ただそれだけで満足して、森の奥で引きこもり同然の暮らしを送っていた。
ところが数年後、片思いの騎士本人が、突然魔女の家にやってきた。しかも要件は、惚れ薬の調合だという。
再会した途端に失恋確定という、やりきれない現実を突きつけられた魔女は、せめて騎士に会える回数を増やそうと思い、調合に必要な複数の材料を、一度にではなく、少しずつ騎士に届けてもらうことにしたのだけど、騎士の方は魔女のそんな恋心を知るはずもなく、面倒に思うばかり。
しかも、魔女の家は、片付けられない女の暮らす汚部屋そのもので、女性らしさも風情もなかった。
魔女本人も、着飾ることに全く興味がないせいで、まともな服など一つもなく、家事などの生活能力もないために、毎日の食事は畑から採ってきた葉物野菜をそのままかじるだけという、お粗末なものだった。
騎士には魔女への偏見はなかったものの、異様なほど自分をないがしろにする暮らしぶりに驚きあきれ、次第に自分が彼女の世話をしなければならないと思うようになり……
という感じで物語がじわじわと進んでいる。
先が気になって仕方がないのだけど、「ピッコマ」では一日にちょつぴりずつしか読めない。
kindle版で、第一巻が出ていて、近日中に続編も出るようだけど、この種のファンタジー小説は本のお値段が少し高めなので(一冊千百円ちょい)、気に入るとシリーズ全巻ドカ買いしてしまう私としては、自重するしかない。(;_;)