久しぶりに、ツイッターを眺めていたら、首相官邸のホームページに掲載されているという、「教育改革国民会議第1分科会(第4回)という資料の内容が話題になっていたので、読みに行ってみたら、奇妙なことが書いてあった。
以下一部引用。
平成12年7月7日(金)教育改革国民会議第1分科会(第4回)資料
一人一人が取り組む人間性教育の具体策(委員発言の概要)
・挨拶をしっかりする
・各家庭に「心の庭」(会話と笑いの場)をつくる
・「しつけ3原則」の提唱・実施
甘えるな
他人に迷惑をかけるな 生かされて生きることを自覚せよ
・団地、マンション等に「床の間」を作る
教育改革の方策として「団地、マンション等に床の間を作る」。
どのような意見や議論の経緯があって、この提案が取り上げられたのか、一応、想像がつかないわけではない。
それにしても、これを止められる人が、この分科会には、いなかったのか。
いや、止めるどころか、もしかしたら会議に参加した方々全員が、「団地、マンション等に床の間を作れば、教育改革の推進はなされる」と、本気で思っておられたのかもしれない。
すごいな。
既存の団地やマンションや、今後建築される団地やマンションに、床の間を作るというのが、どのくらい非現実的なことか、ちょっと考えたら分かりそうなものなのに。(´・ω・`)
「床の間を設置した場合は補助金を出す」とかしないと、無理なんじゃなかろうか。出すのかな。
「団地やマンション」に限定していることにも、注目すべきかもしれない。
会議の参加者にとっては、一軒家には床の間があることが前提なんだろうか。それとも、一軒家であれば、床の間がなくても、教育改革の推進に問題は起きないということなのか。
そして、教育改革の推進を阻む悪の要素が「団地やマンション」にあるのであって、それは床の間という護符を設置すれば駆逐できる、そういう発想であるのか。
謎だ。
もっとも、ツイッターで話題になっていた箇所は、別のところだった。
「子供を厳しく飼い慣らす」云々のところだ。
官邸のホームページに掲載しているということは、きっと、批判を浴びる余地があるとは考えられなていないからなのだろう。
なんか、失われた昭和のナニかが黄泉の国から唸り声とかあげてるのが聴こえてくるような、そんな気がした。
小学校のころ、担任が宿題忘れた児童を竹の棒で殴ったり、顔にマジックでバッテン書いたりするのを、日常的に見ていたけど、ああいう時代に戻りたいひとも、たぶんいるんだろう。
蛇足
床の間より、縁側がほしいな。
マンションに縁側。