献血ポスター?
赤十字の献血ポスターの絵柄が批判されているらしいというので、見にみにいってみたのだけど……
令和初となるコミックマーケット96でも「コミックマーケット96 献血応援イベント」を開催します。2019年8月9日(金)〜2019年9月30日(月)の期間、全国の赤十字血液センターで400mLの献血をすると、ポスターセットがもらえます。
レゴシのポスターなら、私も欲しい!
でも、ウサギの血が飲用として裏取引で流通している世界の話なんだけど、献血のポスターになっていいのかしらとは、若干思う。思うけど、くるしゅうない、とも思う。
私自身は、持病や投薬のせいで、献血に行っても断られてしまうけれども。
もっとも、「環境型セクハラ」とまで言われて、物議をかもしているのは、(人間の)女性的な体形を強調しすぎたような少女の絵が採用されているポスターについてらしい。
「宇崎ちゃんは遊びたい」×献血コラボキャンペーン実施!|新着ニュース・プレスリリース・イベント|神奈川県赤十字血液センター|日本赤十字社
嫌う人は、嫌うのだろう……
ただ、こういう嫌悪感や倫理観からくる叩きというのは、ちょっと間違えると、二次元ではなく、実在の人たちへの侮蔑や嫌悪にいつのまにかリンクしていたり(もともとリンクしていたものが浮き上がってきたり)、連動してしまっていたりすることがあるように思うので、なんだかなと思わなくもない。こういう絵を環境から排除したからといって、もろもろのよろしくない思惑まで払拭されるわけでもないだろうし。差別用語を排除しても差別意識が消えないのと、同じことだ。
対立よりも、対案を。
叩くなら、叩き台も提供すべし。
必要な血液量をちゃんと集めることが主目的なわけだから。
というわけで、いろんな案が出ているようで、「HELLSING」とコラボしろという発言を見かけた。いいと思う。献血を促す少佐のポスターとか。私ならものすごくほしい。
インテグラに叱られながら輸血用の血を運ぶセラス・ヴィクトリアとか。
あと、「幼女戦記」もいいと思う。
流血の大惨事の続く戦場が舞台で、 幼女が主役とはいえ歴戦の軍人だし、中身は中年サラリーマンだし、みだらな印象は微塵もない。
連れ立って、よくわからならい世界の献血に行く弥次さん喜多さん。いいと思う。
Kindle読み放題記録
感想を書くまでは次の本を読んではいけない、という縛り、かなりキツい。
しかしがんばる。
残り物には福がある。【初回限定SS付】【イラスト付】【電子限定描き下ろしイラスト&著者直筆コメント入り】 (フェアリーキス)
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定番の異世界召喚もののラノベ。文章にメリハリがあり、お話にも筋が通っていて、途中、かなり涙腺を攻撃されつつも、最後まで楽しめた。
主人公のナコは、両親に育児放棄されていた高校生で、親しい友人を作ることもなかったので、異世界に飛ばされてもホームシックになることもなく、それなりに順応してしまう。
けれども、異世界でナコを召喚した王家の人々は、ナコがなんの特殊能力も持たない凡庸な子どもであると知ると、お荷物として城の片隅に追いやり、数年放置。結局処置に困って、老齢の伯爵に嫁がせることで片づけようとする。
祖父ほどの相手に嫁がされると聞いて、ナコは逃走を試みるものの、見つかって幽閉され、伯爵の家に護送されてしまう。
一方、幼い嫁を押し付けられたほうの老伯爵と、その家臣たちは、ナコの哀れな身の上に海よりも深く同情し、なんとしても自分たちで彼女を守ろうと心に決めて待ち構えていた……(以下省略)。
内容的には、一応18禁だろうと思うので、そういう部分についての好みや評価は分かれるところだと思う。実質的に育児放棄された状態で、いろいろなことを諦め、他人に期待を持つことを自分に禁じながら、たった一人で育ってきた子どもの心情が、最後まで納得感のある形で書かれているから面白かったのだと思う。
次は何を読もうかな。