暑い。
家のなかでじわじわと脱水している。
水分補給を怠らないようにと心がけているけれども、喉が渇いたと気づく前に、なんだか気持ち悪くなっている。気をつけないと。
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しばらく前から、旧約聖書の拾い読みをしている。
イスラエルの古代史について知識がなかったころは、語られている内容がさっぱり頭にはいらなかった。
いまも知識は乏しいけれど、アッシリアやエジプトとの関係、バビロン捕囚など、大雑把な流れを意識しながら読んでいくと、強烈な言葉のつづく預言書の行間に、僅かながら見えてくるものもある。
あなたがたは悪を耕し、不義を刈りおさめ、偽りの実を食べた。これはあなたがたが自分の戦車を頼み、勇士の多いことを頼んだためである。
それゆえ、あなたがたの民の中にいくさの騒ぎが起り、シャルマンが戦いの日にベテ・アルベルを打ち破ったように、あなたがたの城はことごとく打ち破られる。母らはその子らと共に打ち砕かれた。
(旧約聖書 ホセア書 10章 13-14節)
ホセアは、イスラエル王国とユダ王国の末期のころに活躍した予言者であるという(ホセア書の冒頭にそう書いてある)。
どんな人柄の人だったのかはよく分からないけど、主の言葉に従って、とんでもない淫乱女性を妻に迎え、その妻が不倫しまくって家出した(娼婦になった?)あとにも、また主の仰せによって妻を買い戻し、元のさやにもどったという、大変な人生を送った人であるらしい。
当時、エジプト、バビロニア、アッシリアという大勢力に取り囲まれていたユダヤの人々が、身を守るために強国に隷属し、宗教的にも支配されつつあったのは、無理のないことと思える。当時の王たちは、さぞ大変だったことだろうけれども、神さま的な視点では、そうしたありかたは、淫婦同然ということになるのだろう。
けれども、だからといって、「わたしは滅ぼすために臨むことをしない」と、神さまは預言者を通して伝えてくる。ホセアが不倫妻を許して迎えたように、神さまも自分の民を許すのだという。
預言者と言われる人々によって伝えられる神の言葉は、時として辛辣を極めるけれども、国が、同胞が、滅びるかもしれないという状況のなかで、なんとしても失政が行われないようにという、命がけの思いがあったからかもしれない。
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あまり関係ないけど、3400年くらい前のシュメール語の楽譜を演奏したという動画を見た。
リズムまでは再現できない(想像で作られている)ということだけれども、もっとゆっくりと男性の声で歌ったら、グレゴリオ聖歌風になりそうにも思える。
(という一文を書こうとして「グレゴリオ聖歌」をド忘れして思い出せず、数分煩悶した……脳細胞減ってるなあ。orz)
ちなみにうちの息子(自閉症)、乳児のころから、なぜかグレゴリオ聖歌が大好きだった。