病院の待合室で、「東田くん、どう思う?」を少しづつ読むことにしている。
東田くん、どう思う? 自閉症者と精神科医の往復書簡 (角川文庫)
- 作者: 東田直樹,山登敬之
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/02/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
好きな曲を聴いていれば、音楽の中に気持ちを置くことができます。安心するというより、心の居場所が見つかるのです。
「音楽が、居場所」という感覚がわかる人は、きっと多いと思う。
若い頃の私にとっても、音楽は空気と同じくらい、必須だった。音楽を自由に聞くことのできない学校では、授業中に音楽室から流れてくるクラシック曲や(やたらと「田園」ばかり流す音楽の先生がいた)、お昼休みに放送部が流す曲が、大いなる救いだった。スマホはもちろん、CDも、ウォークマンもなかった、昭和40年代〜50年代前半の子どもにとって、音楽は、自宅であっても自由に聞けるものではなかった。大学受験のころには、ラジカセでFMを聴いて「エアチェック」(死語?)したり、貸しレコード屋でLPレコードを借りたりする時代がやってきたので、さかんに聞くようになったけれども、いまの時代にくらべたら、不自由なものだった。だから、年中窒息しかけていた。
いまは、音楽の脳内再生と、活字があれば、なんとか窒息せずにいける。
さて、診察終わって会計待ち。
混んでるから、もうすこし読めるかな。