夜の健康観察日記
朝六時過ぎに突然始まった、とんでもないめまいは、午後になっても続いていた。
起き上がるたびに、天井がぐるんぐるん回る。
寝返りをうっただけでも部屋が回る。
そのうち気持ち悪くなり、吐き気がしてきた。
これはダメだと思って、まず明日の予定をキャンセルした。
それから、かかりつけの総合病院に電話して、何科にかかればいいか相談したところ、耳鼻科だと言われたので、耳鼻科の午後の診療時間と混み具合を確認。
一時前から受付開始で、二時から診察、混み具合は大したことなさそう、とのことなので、一時過ぎに病院に着くように家を出た。その時点で、まだ天井は景気良く回っていたし、足元もフラフラ。
長女に付き添ってもらって、なるべく頭を動かさないように、ゆっくり移動。
病院で受付をしたり、立ったまま問診票を書いたりするのが、とんでもない苦行だった。
それほど待たずに耳鼻科の診察になり、聴力とめまいの検査を受けた。
検査室に入るときには、世界はまだ回っていた。
ところが、耳にヘッドホンを当てられて、小さな音を聞き取らされているうちに、世界が徐々に動かなくなり、めまいの検査に入ったところで完全に停止。
結果、異常なしと言われた。
めまいの検査は、めまいを起こしている最中でないと、異常なしになるとのこと。そりゃそうだろう。
その後、神経内科に回って、また問診票を書き、CT撮影されることに。めまいは完全におさまっていたから、スタスタと普通に歩いて移動できたし、問診票の記入も別に苦行ではなかった。
CTでも異常なし。
少なくとも脳の恐ろしい病気は見当たらないとのことで、まずは一安心。
でも朝の強烈なめまいの原因は、結局わからないままだ。それがちょっと、気持ち悪い。
なにしろ、前置きも予兆もなしに、いきなりひっくり返ったのだ。
あんなのが運転中に起きたら、どんな事故を起こすかわからない。料理中もあぶない。
変な疲労が溜まっていた自覚はある。
睡眠時間が短くなっていたし、体力も落ちていた。
しばらくは、用心して暮らすしかない。
映画
なにか気が緩むような映画がないかなと、Amazonプライム・ビデオを探してみたら、もうすぐ見放題が終了する作品リストのなかに、「珍遊記」という松山ケンイチ主演の映画があったので、みてみたのだけど……
どうしようもない映画であった。(´・ω・`)
なのに、最後まで見てしまった。
どんなものにもなってしまう松山ケンイチはすごいとしか言いようがない。どんな兵器や武力を持った敵に囲まれてもオナラで全滅させ、巨大な野糞をし、常に鼻くそをほじり、なにかというと真っ裸になるヒーローなんて、なかなかなれるものではない。
どうでもいいけど、Amazonビデオの作品紹介文のなかに誤植があった。玄裝と太郎が目指しているのは「点熟」じゃなくて、「天竺」だ。