晴れ渡った空を見上げつつ、亭主と共に息子を連れて、地元の精神病院に行ってきた。
目的は、障害年金申請のための、診断書を作ってもらうこと。
朝の8時台には病院に入り、問診、診察、知能検査などあって、終わったのは12時過ぎ。
大変だったけど、息子はとても頑張った。
とくに、最後の知能検査は、ひさびさの「お勉強」のようだからか、至極はりきっていた。
結果は、想像がつく。
IQは、数字がでないかもしれないぐらい低いはずだ。
でも、息子の賢さ、素敵さは、数字では分からないところにある。家族思いの、優しい人だ。
なにはともあれ、診断書の依頼は済んだ。
あとは、二十歳の誕生日前に、申請するだけ。
年金がもらえれば、親の私たちがいなくなってからの、子どもたちの人生への憂いが、少しは減ることになる。
と思っているのだけど。
拘束されたまま死亡って……
診断書の件での達成感を踏みにじってくれるような事件が起きている。
青梅市の「クリード青梅」という知的障害者施設で、利用者さんが死亡したという報道を、昨日からずっと見ている。
はっきりしたことは分からないけど、複数の記事で指摘されているのは、
- 12時間近くも手足を縛って拘束していた
- 見回りは三回のみで、最後の見回りから死亡が確認されるまで、5時間ほどもノーチェックだった
ということ。
つまり、縛って閉じ込めたまま、長時間放置していたのだ。
その間、排泄や食事、水分補給などのケアがあったのかどうか、謎である。
徘徊して転ぶと危ないから、という理由だったそうだが、発見時には血を流していたという報道もある。
もう、どこからどう見ても、虐待の気配が濃厚すぎて、やりきれなくなった。
なくなってしまった方は、二十代だという。
うちの息子よりは年上だけれども、まだまだ若い。
痛ましすぎる。
「クリード青梅」が一体どんな施設だったのか知りたくて、検索してみたら、とんでもない書き込みがでてきた。
下の「たこの木BBS」という掲示板から、一部引用させていただく。
http://takonoki.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=3717122
[女性]リラックマ
はじめまして。
クリード青梅の話題になっているようなので、カキコミさせて頂きます。
私はこの施設をハローワークから紹介され3日間実習に行きました。
しかし施設内は皆さんが書いている通り悲惨な状況でした(*_*)
主任職員が利用者の頭を殴ったり、足を蹴る現場を目撃しました。
利用者の安全や生活を守る立場の職員が、このような横暴な行為を繰り返して良いのでしょうか?
納得出来なかったので、青梅市の権利擁護センターにその旨を伝えました。
2012/08/01 (Wed) 14:10:52
引用終わり。
この投稿内容が事実なら、青梅市は今まで5年間、何やってたのかという話だ。
いまのところ、施設側が責任を認めて謝罪したというような報道を、見かけない。市のほうの見解も見つからない。
絶対に、うやむやにしないでもらいたい。
こういう事件ばかり起きると、知的障害者施設はどこも地獄の底辺のようなところなのだと、そういう場に縁のない人は思ってしまうかもしれない。昨年の相模原の事件のせいで、なおさら印象が悪くなっているように思う。
そんなこと、ないのに。
きれいごとばかりで済む現場ではないけど、少なくとも12時間も手足を縛ったまま放っておくような仕打ちは、異常だし、あってはならないことだということは、広く知られてほしいと思う。