精神科のカウンセリング。
今日で五回目。
もうそんなになったんだなあと、不思議な気がした。
自分のことをひたすら語るという経験も初めてだけど、語ったことを全て真摯に受容してもらえるということも、おそらく初めての経験だと思う。
まだ特になにかカウンセラーさんからアドバイスを頂いたわけでもないけれど、話をして、聞いてもらうということだけで、何か、大きなものをもらっている気がしてならない。
生活の中で、私は自分について語る場を持っていない。別に不仲で冷え切った家庭で暮らしてるわけではなく、うちはむしろその逆だと思うけれども、そうであっても、自分を語る場というものは、なかなかないのだ。
頭が痛い、お腹が痛いなんていう心身のちょっとした不調ならば、誰にも語らずに済ませるのが普通だ。わざわざ声に出しても、反応なんてせいぜいが「頭痛薬飲めば?」で終わりだとわかっているし、自分でもそう思うから、いちいち言わない。
もっとややこしい、自分の内面の問題などになってくると、今度はわざわざ言語化して語るのが億劫だし、そのために日常のなかで時間をとることも、お互いに煩わしい気がするから、結局黙ってしまう。
でも、たぶんそれじゃダメだったのだろう。
自分の状況を、ある程度家族にシェアしておくのは大事なことだ。こちらが一方的に語るのじゃなく、家族の話も聞けばいいのだ。
不登校の子どもの親には、子どもの話を最後まで聞かない傾向があるというのを、ネットの記事で読んだ。
たぶんその親は、自分についての話も、きちんと家族に最後まで伝えていないのじゃないかと思う。お互いの状況をシェアする場が、弱いのだ。
うちの一番上の子は、もう成人して働いてるけど、中学の三年間、がっつり不登校だった。
今からでも、補えることがあるかもしれない。
家族間で、伝え合う習慣。
作ってみよう。