Amazonビデオのオススメのなかにあったので、見てみた。
NHK大河ドラマ「真田丸」の真田兄弟の印象が強烈すぎたので、どうしても二人をその枠にはめ込んで、堺雅人が主役のようにみてしまうのだけど、アフタースクールでは大泉洋がヒーローで、堺雅人は脇で支える役割だった、と最後のほうになってわかった。
お話に大掛かりなどんでん返しが仕込まれていて、犯人や探偵、映画を見ている観客まで、根こそぎ騙されるようになっている。
斜に構えて、世の中を小馬鹿にし、まっすぐに生きようとする人間を軽蔑しつつ、自分はずぶずずと身を持ち崩していった探偵に向かって、大泉洋演じる中学教師がぶつける言葉が、よかった。
学校なんかつまらないという、お前のような生徒が学校にはいっぱいいる。
本当は、学校なんかどうでもいい。
学校がつまらないのは、お前のせいだ。
正論すぎて、探偵には到底受け止めきれなかったことだろう。
ヒーローには見えない先生が、家族や親友に支えられながら、最愛の人を守りきるという意味では、とてもスカッとする映画だった。
でも、現実の義務教育までの先生方は、映画に出てくるような悲惨な未来に放り込まれるであろう生徒たちがいることを知りながら、ほとんどなにもできないまま外界へ送り出さねばならないはず。
心ある先生方は、しんどかろうと思う。