2007年12月31日 夕方
「氷の海のガレオン」という小説をネットで買って、読もうと思って枕元に置いといたのを、息子(10歳・重度自閉症)に奪われたのは、数週間前。
何が気に入ったのか、なかなか手放さず、頼んでも返してくれないので、飽きるまで持たせておこうなどと思っていたら、どこかに隠されて見つからなくなってしまった。
それがさっき、筆舌に尽くしがたいような場所で、久々に発見された。
ようやく読めると思って、自分の机にのっけて置いて、ちょっと目を離していたら、もう無くなっている。
これと、茂木健一郎の脳の本。
買ったのに、読ませてもらえない。
「本かえしてよー」と言ったら、何を思ったか、抱きついてきて、ほっぺたに熱烈ちゅーされた。ごまかしたつもりだろうか。
ま、ごまかされておくか。
昼間の不機嫌爆発のなごりは、あとかたもなく消えている。買い物に連れ出して、四キロほどの荷物を背負わせ、三十分以上歩かせたのが、効いたようだ。
その前に、亭主の作った田作りを片っ端から盗み食いしたのも、よかったのかもしれない。少しカルシウム不足だったような気がする。
掃除の合間に、お習字もがんばった。

今日のフレーズには、あえて「東京」という漢字を入れてみた。
5回くらい読みを教えながら音読させたら、息子は「東京」を読めるようになった。こういう記憶の力は、ほんとうに改善されていると思う。以前は漢字の熟語をこんなふうに覚えるなんて、考えられないことだったのだ。
けれども、漢字を書くことは、集中力の維持にとって、やはりかなりの負担だったようで、今日はあまり数多くの練習はできなかった。十枚ほど書いたところで、自分からリタイア。でも最後まで、とても落ち着いていて、楽しそうだった。
(__)。oO
夕方、おわる見込みのない掃除をしていたら、息子が、
「おべんきょうは?」
と聞いてきた。そのあと、療育教室の名前もつぶやいていた。
何かを覚えたくて、しかたがないのだろう。
あとで少し単語の練習に付き合おうと思う。
(✳︎過去日記を転載しています)
(転載日……2026年1月10日)
