湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

病院は危ないと前から思ってた

2006年01月06日

お産で三回入院し、長女さん(9歳・難病児)の度重なる入院で付き添いをした経験から言わせてもらうと、夜間の総合病院の病棟というのは、はっきりいって、ものすごく無防備なのである。

 

かなーり大きな総合病院でも、広い小児病棟に夜勤の看護師さんが二人ぐらいと、宿直の医師一人。そのたった三人くらいの大人が、十数人から数十人いる子供たちを「守って」いるのである。

 

時間外出入り口には、一応守衛さんがいて、出入りの人の名前や住所などをチェックしているけれど、身分証の提示を求められるわけでもないし、デタラメを申告したってわかりゃしない。消灯間際でも、簡単な手続きで、病棟にすんなり入れてしまう。

 

病院の構造なんて、把握するのは簡単である。良心的な病院ならあちこちに案内図があるし、非常口の表示も猛烈に分かりやすい。夜間は非常階段へのドアの鍵を閉めてあるところも多いだろうけれど、内側からなら簡単に開く。

 

産科となると、産婦さんたちがいるから大人の人数がぐっと増えるけれども、「火事だ!」と大騒ぎすれば、大抵の人は産後で足腰に自信がないだろうから、うろたえて、子供を他人に託してしまうかもしれない。ターゲットとはちがう階で発煙筒でも使えば、守衛さんたちもみんなそちらに集まってしまうだろう。


あとは、非常階段のふもとに、車かバイクを用意しておけば……


そう、逃走方法さえ確保してあれば、子供なんて、盗み放題じゃないかと思えてしまう。


長女さんの付き添いで病院に泊まり込みながら、いつかそういう事件が起こってしまうのではないかと、何度も考えた。そしてとうとう、起こってしまった。私の育った町の近くで。


連れ去られた赤ちゃんは、一分一秒でも早く無事に見つかってほしい。

 

⭐︎過去日記を転載しています。

⭐︎転載日…2025年1月4日。

 

 

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/5692?page=1

 

www.tokyo-sports.co.jp