ひきつづき、かなりナーバス。
家に帰るなり、部屋の電気消してカーテン閉めて、お気に入りの幼児ビデオ(ベイビーモーツアルト)をつけて、末っ子のガラガラと歯がため握って、布団にもぐりこんだ。
やれやれ。
息子の学校では、特殊学級は三クラスある。春先からいままで、ずっと三クラス合同で授業することが多くて、よく言えばにぎやかで楽しいのだけど、知覚過敏気味で、複雑な刺激に弱い、息子のような自閉の子にとっては、大変なストレスになる。
お世話好きなお兄ちゃんお姉ちゃんが多いから、四方八方から、ひっきりなしに声がかかる。ある程度以上の刺激が降りかかってくると、息子は、完全に受信を遮断して、自分の世界に入っていくのだけど、そうなるとお世話好きの子たちは余計に心配して、あれこれと手をつくして、息子を「こちら側」に呼び戻そうとしてくれる。
ほっぺたを両手で挟んで「こっち、むきなさいっ」と大声で呼んでくれる姉御もいれば、「ちゃんとしなくちゃ、だめじゃないかっ」と、喝を入れてくれる兄貴もいる。二の腕にぶら下がるようにして、息子をなぐさめようとしてくれる妹分もいる。まあ、客観的に見ると、「もみくちゃ状態」とも言える。
いま、息子は、薄暗がりの部屋で、モーツァルトを堪能している。
家にいるときぐらい、ゆっくり「自閉」させてくれい、という、息子のぼやき声が聞こえてきそうである。
(2005年05月26日)
※過去日記を転載しています。