読んだ本のメモ
武部隆「自閉症の子を持って」(新潮社)
お子さんは、うちの自閉症息子の一つ下。
障害があるのが分かってからの、苦しい紆余曲折のエピソードが、我が家のそれによく似ていて、共感した。
公的機関に相談してもさっぱり役に立たないという話や、自閉症児の特性に全く配慮のない就学時検診や就学相談の話には、「まったくその通り!」と合いの手を入れたくなった。この本は、ぜひ「お役所」関連の方々に、読んでもらいたいと思う。
ニュース
イギリスの身元不明者、ピアノマンの続報を見た。
まだ、身元はわからないらしい。
入院先の精神病院で、音楽療法の試みをはじめているそうだ。
病室に、ピアノを置いて。でも、彼はまだそのピアノは弾いていないとのこと。
彼の描いたピアノの絵をネットで見た。
ステージの上のような場所で、スポットライトの当たっているグランドピアノの絵だった。
病室に持ち込んだピアノを弾かないのは、彼のイメージするピアノと違うからではないのだろうか。あるいは、タキシードを着ていないと、演奏するモードに入らないとか。
自閉症児の母親は、断片的な記事から、あれこれと根拠のない想像をめぐらしている。
(2005年05月22日)
※過去日記を転載しています。