朝、奇跡のように上出来だった息子(7歳)は、こだわりでがんじがらめになって、帰宅した。
着替え、しない。
手、洗わない。
同じ場所をひたすら往復するのを、やめない。
お気に入りのゼブラの安物ボールペンを、命綱のように握って、離さない。
とどめに、洗濯物をベランダに干していないことを理由に、家出しようとした。
やれやれ・・・。
泥だらけの手は強引に洗わせた。ボールペンを握ったまんまだったから、大変だった。
着替えは、あきらめた。
洗濯物は、なぜか私の乳帯(ブラジャーではなくて、さらしでできた、超しんぷるなやつ。お産のときに使った物)を干したがるので、好きなようにさせといた。一応それで、家出は断念したようだ。
長女さん(8歳)も、帰宅した。
今日は学校で、「たにしのうた」というのを作って、みんなで歌ったそうだ。歌詞を書いた落書きノートを見せてくれた。
たにしのうた
たーにしー
たーにしー
たーにしー
たーにしー
たーにしー
たーにしー
みんなで、エンドレスで、テンション高く唸るそうだ。
・・・・よくわからない。
たぶん、ちかごろの小学生の間では、たにしが流行してるのだろう。
その歌詞の横に、なぜか臨月の妊婦の解剖図がかいてあった。
胎児はちゃんとへその緒を装着し、頭を下にして、ファイティングポーズを取っている。学校で習ったそうだ。
だからといって休み時間にノートに書くかな普通。
書くんだな、長女さんは。
大脳むき出しの自画像描く人だから。
さらにその隣のページには、「ももたろう」のお話が書き殴ってあった。
むかしむかし あるところに
おじいさんとおばあさんがすんでいました。
おじいさんは川へしばかりに、
おばあさんは山へせんたくに行きました。
おじいさんが川でしばをかっていると、
大きなももが、どんぶらこどんぶらこと、
ながれてきました。
ももはそのまま 通り過ぎていきました。
おわり。
なんか嫌なことでも、あったんだろうか。
これから息子の勉強をみて、家事やって、そのあと運転して療育教室行って、薬局で長女さんの尿検査紙買って、家帰って晩ごはん食べてお風呂入って、寝る。
(2005年05月11日)
※過去日記を転載しています。