「大人の問題」今 市子 著
母子家庭二軒とゲイ家庭一軒が、家族ならではの愛憎やエゴを理由に、入り乱れてもめるうちに、いつのまにか入り混じり、収まるところに収まるというドラマ。
今市子氏のマンガを読むのは、「あしながおじさんたちの行方」「百鬼夜行抄」につづき、これが三作目。
「あしなが」のほうは、人間関係とストーリーが、詰め将棋みたいにきっちりむだなく作られている感じで、ちょっと息苦しい印象がないではないけど、この作品は笑えるところもあって、楽しめた。
あとはもうちょっと、人物に、色気とはいわないけど、ふわっとした魅力のようなものがあったなら、と思う。
2005年04月08日