湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

鉛筆を食べる

2005年06月29日


昨日はいろいろ考えこんで、ちょっとばかりめげそうになった。

 

そしたら、息子(7歳・重度自閉症)が、自分の筆箱から鉛筆を全部取り出して、順番にバリバリと噛み砕きはじめた。

 

叱って、止めた。


息子は、とくに動揺した様子もなく、素直に鉛筆を口から離した。

 

叱られると、なみだ目になったり、つらそうな顔をしたりすることが多いのに、そういうこともなく、平然と別のことをしはじめた。

 

問題のある行動にハマるときの息子は、たいていの場合、自分でもコントロールできない状態になっている。だから、叱られて止められると、やめようと思ってもやめられなかったという、内面のつらさが噴出してくることが多いのだけど、今日の場合はそんなことが全然ないようだった。

 

つまり、自己コントロールできる状態でありながら、自分から進んで、鉛筆をバリバリ噛んで食べていたのだ。

 

なんか、歯車がおかしくなってる気がした。
息子は、信じられないほど敏感な部分のある子供だ。


何か、感じ取っていて、それを行動に表しているのではないか。

 

わかっているのは、めげている場合ではないということだ。


・・・・・・・・

 

きのう、一時間ちょっとだけだけど、学校の息子に付き添ってみて、息子が教室から脱走する理由が分かった気がする。

 

先生の目が届いていないから、ではない。


自分がそこにいて、主体的に何かをしなければいけないという意識を、全く持っていないからだ。

 

昨年のクラスでは、息子は学級の係りをいくつも受け持って、最終的には自分で仕事をこなすようにもなっていた。少し遠い場所にある保健室まで、一人で健康カードを運んだりもできていたのだ。脱走なんて、しなかった。

 

何をするにもお客さん扱いされて、周りの人にやってもらってボーっとしてるのでは、退屈して当然だ。私だって、とっとと学校探検に出てしまうだろう。

 

いろいろと、考え直さなければならないことが、たくさん出てきたような気がする。

 

療育の回数を増やすことも含めて、生活を見直していかなければならないかもしれない。このままでは、まずい。

 

無惨に縦割れした鉛筆をみながら、そう思った。

 

・・・・・・・・・

 

正直、キツい。
体力的にも。

 

でもまあ、ほんのちょっとでも、読んだり書いたりする時間さえ取れれば、たいていのことは乗り切れる。

 

悲観や無気力の津波に飲まれずに済む。それだけは維持しつつ、しばらくは、子供たちのことに、気持ちを専念させようと思う。

 

(過去日記を転載しています)

 

 

 

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