2005年06月12日
ずっと楽しみにしていた「下妻物語」のDVDを、今日、やっと見ることができた。
新しいDVDを見るということは、すなわち、息子(7歳・重度自閉症)と壮絶な攻防戦を繰り広げるということである。
見たことのない新しいものが大の苦手な息子は、必死でDVDデッキの電源を切ろうとする。映画を見たい私と長女さん(9歳・難病児)で、それをひたすら阻止し続ける。
デッキに手がとどかないとみると、息子は、そこらにあるものを投げ飛ばしてみたり、私の頭に噛み付いてみたり(いちおう手加減はしてくれている)、あらゆる方法で私たちの注意をテレビから逸らそうとする。
それの相手をしつつ、末っ子におっぱいやったり、オムツ替えたり、その合間には、毎日書いてる万葉集駄文の下調べをしたり・・・。
結局、映画の前半一時間は、ディフェンスが忙しくて、じっくり画面を見ることができなかった。まあいつものことなのだが。
それでも映画はものすごく楽しかった。
息子も、映画が後半に入るころには、なんだか楽しいお話であるらしいことに気づいたらしい。そんなに攻撃してこなくなったかと思うと、いつのまにか一緒に見ていた。これでまた一つ、家族と一緒に楽しめるものが増えた。
長女さんは、映画をみながら、ロココな服を着た末っ子の絵を、やまほど描いた。
なんだか、遠い昔のいろんな気持ちを思い出させられる映画だった。