どんなにがんばっても、まぶたが落ちていく。
この日記を書く裏で、別の文章も書いているのだが、それでも眠い。キーボードから指を離したら、確実に熟睡する。だから書くのをやめられない。
バカかしらと、自分でも思う。
末っ子は苦悶の表情で寝入っている。どんな不機嫌な夢を見ているのやら。
ブラウザで踊っている「電脳おろし」とやらの広告が目に沁みる。
電脳おろしって何だろう。
六甲おろしみたいなものか?
二十年近くまえ、青森駅のホームで上野行きの八甲田を待っていたら、女性の二人連れに声をかけられた。
「あのー、六甲田の発着ホームは、ここでいいんでしょーか」
一緒にいた友人が、にこやかに答えていた。
「ええ、六甲田は、ここですよ」
ちがうだろう、と周囲の誰もが思っただろうが、誰一人として、声にだして突っ込まなかったのはなぜだろう。
あれは、青函連絡船が廃止になる直前の夏だった。
友人二人と一緒に乗って函館まで行ったけど、行きも帰りも船酔いで地獄を見た。
甲板のいたるところに展開されていたゲロのディテールが忘れられない。
末っ子が、起きた。
(2005年04月20日)