湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

夜明け

f:id:puyomari1029:20200903095211j:plain




七才になった息子。

 

よくこうして、外を見ている。
何を考えてるのかは、誰にも分からない。

 

天気が変わると、急に泣いたり、笑ったりする。
雪や台風が好きで、やむと、また持ってこいと訴える。


最近、急に男くさくなってきた。
別ににおうわけじゃなくて、もう幼児じゃないなあ、と。

 

なかなか、抱っこもさせてくれなくなった。
そのくせ、私が末っ子を抱いていると、背中にそっと寄りかかって、控えめに甘えてくる。

 

この写真のシルエットだと分かりやすいが、息子の頭は日本人にはめずらしく、前後に長い。アフリカや中近東の人に多いタイプらしい。

脳外科では「長頭症」と診断された。
頭蓋骨の奇形だという。

 

その中には、普通の子供より多量な大脳皮質が収納されているのだけれど、ニューロンの絶縁が悪いせいで、正常に機能していない。

 

だから、息子との暮らしは時間との戦いである。
私が生きている間に、そのニューロンを、どれだけ使えるようにしてやれるか。

 

まだ勝てる勝負だと、私は思っている。

 

 

(2005年4月10日)