息子(4歳・重度自閉症)が、生まれてはじめて、歯科手術をした。
普通の歯科で虫歯の治療ができないので、全身麻酔の手術になってしまったのだ。
手術室につれていかれて猛烈に怒り、そのまま麻酔で昏倒。
三時間後、手術が終わって麻酔からさめたとたん、おんなじ調子で猛烈に怒りはじめた。
息子としては、途切れることなく怒っていたつもりなのだろう。
自分の知らないうちに、足の甲に点滴の針が刺さっているのを見つけて驚愕し、こんなヤバい場所に長居は無用とばかりに、ふらつくのもかまわずに立ちあがって着替えを済まし、針にかまわず靴を履いて、とっとと家に帰ろうとした。意外に豪胆な子だ。
息子には災難なことだったが、無事に済んで、親のほうは一安心である。
(2002年12月11日)
※過去日記を転載しています。