書き物や教材づくりをしようと思って5時半に起きたのに、いっしょに息子(3歳・重度広汎性発達障害)も起きてしまった。ハサミを持っていると息子に襲いかかられるので、教材づくりは断念する。デジカメの写真の整理だけしておこうか。
昨日は行動療法の教室だった。息子は、残念ながらここでは「言葉」を披露しなかったらしい。息子は、ここの受け持ちの先生に、猛烈に甘えている。抱っこやおんぶをせがむのはもちろん、あわよくば、おっぱいを吸わせてもらおうと狙っていたりもする。この甘えが、言葉にブレーキをかけているのではないかと思う。
教室外でも、きのうはあまりしゃべらなかった。
小心な親の心に、「また全部消えるんじゃないだろうなあ」という不安がよぎる。
でも、家族の証言を総合してみたら、それなりに単語は出ていたようだ。長女さん(5歳)は
「さっき、おしりって、いってたよー」
と報告してくれた。
おしり、て、あし、あたま
ちょーだい(いー、の部分だけをはっきり発音する)
ぶろっく(レゴで遊びながら)
確認できた言葉は、ざっとこんなところか。
リビングには、息子のために買った大きな鏡がある。障害児療育のプロの方に勧められて用意したものだが、息子はその鏡の前で、手遊びの練習をする。誰に促されるでもなく、そういうことをするようになった。あたまや顔など、自分では直接見えない部位を確認するのに、重宝するのかもしれない。
別の人間の姿や動きを見ても、自分と同じ部位を持つのだと認識するのは難しいようだ。そういう意味でも鏡は有効だった。
ここまで書いたところで、ずーっと私がパソコンをやめるのを待っている息子の忍耐力がキレたので、今日はここでおしまい。
(2001年7月29日)
※過去日記を転載しています。