療育教室の先生に、いろいろと相談した。
この半年、とにかく息子(3歳・重度自閉症)は一つの壁を乗り越えて進歩してきた。
けれども今また、ドームのようにはりめぐらされた壁が出現しつつある。
これをどうやって乗り越えるべきか。
結論としては、とにかく地道に練習をつづけて、認知のひろがりをうながしていくしかない、ということだった。
私もそう思う。強烈な打開策というものは、いまのところ見えてこない。
ただいろいろと試みながら、息子の気づくことを促していくしかない。
形の比較。
言葉や指差しの、指示機能というものの理解。
適切な集中力。
手の動きと視線の移動の強調。
人と一緒に物を見ること。
家庭で頑張るのは当然として、長い時間を過ごす通園施設でも、協力してもらえないものか。
少なくとも今のように「◯◯くん、クレーンで要求を教えてくれるんですよー」なんて喜んでいられたのではどうしようもない。クレーンならもう一年半前からやっているのである。アイコンタクトや指差しや言葉を出すよう促してほしいのだ。
なんとか先生方が理解してくれればいいのだけど。
(2001年7月15日)
※過去日記を転載しています。