湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

容赦なく時間が過ぎていく

もう七月だ。早過ぎる、と思う。息子(3歳・重度自閉症)のための大切な時間が刻々と失われていく。

 

息子が普通には育たないと分かってから、もう一年半が過ぎた。一年半、力いっぱい頑張ったような気もするが、目の粗いザルのように多くのものを逃してしまったような気もする。

 

「そんなにがんばらないでとか、もっと自分を大切にいたわって、とかいわれるのが、一番ムカツク」

 

と、ある人が私に言った。その人は息子と同じ障害の子を持っていて、私よりずっと若い女性だ。

 

「なぐさめの言葉なんかいらない。欲しいのは、どうしたら子供をもっとうまく療育できるのかっていう情報なのに、そんなことを知らせたら頑張らせちゃうと思って、誰も何も教えてくれないし、やりたいって言ってもやらせてもくれない。母親なら、精魂尽き果てるまで頑張ったって、悔いはないのに、そんな気持ちは少しも理解されないんだよね。みんなそんなに、子供より自分が大事なの? そんなに大事な自分って、いったい何? 今から子供の将来諦めちゃって、いったい何して充実しろって言うわけ? どうかしてるよ、みんな。私は諦められないよ、絶対」

 

全く同感であった。

 

子供のことに関してだけは、「自分をいたわって」などといわれるよりも、どんなに無責任にではあっても「頑張って」といわれるほうがずっとマシだ。すくなくとも今は。


(2001年7月1日)

※過去日記を転載しています。