息子(3歳・重度自閉症)のために、「e-pad」なるものを買った。ペンとパッドがセットになったもので、これをパソコンのUSBポートにつなげると、マウスと同様の働きをする。ペン形式なので、画像入力がマウスよりもやりやすい。壁紙も、それでこしらえてみた。
息子に、「e-pad」のペンを持たせてみた。ちょっと試してみて、仕組みはだいたい分かったようだが、パッドとディスプレイの両方に注意を払うことが、うまくできない。画面を見ていると、ペンがパッドからはずれてしまう。パッドを見ていると、こんどはディスプレイ内のカーソルが画像ソフトから外れてしまう。
息子は、離れた2ヶ所に同時に注意を配ることが苦手なのだ。
療育教室でやらされる、間違いさがしや同じ物探しも、うまく出来ない。これはたぶん、脳のハンディに由来する困難だと思う。
画像ソフトと「e-pad」が、息子の脳のハンディの克服に役立ってくれることを、私はちょっとだけ期待している。
(2001年6月15日)
※過去日記を転載しています。