夜明け後二度目の授乳完了。
二ヶ月目に入って、昼と夜の区別がだいぶついてきた。夜は二回ほど起こされるだけで済むので、私もだいぶラクになった。
そのかわり、夕方から夜中にかけて泣き続けることが増えてきた。他の部屋で家事をしていると泣いて呼ばれる。お腹が空いたかと思って抱きあげると、にかーっと笑う。でもおっぱいは飲まない。ひたすら遊ぶ。
遊ぶといっても首も据わらない乳児だから、手足をバタバタするだけなのだけれど、それがやたらとうれしいらしい。ひとしきり遊ばせて、また布団に寝かせようとすると、たちまち泣く。しょうがないからまた抱き上げる。そうして結局、夕食中から夜中の十二時ごろまで、亭主と交替で抱き続けて遊ばせる。十二時を過ぎるころ、ようやくご満悦のうちに眠ってくれる。
ヘ(..ヘ)(ノ.)ノ ヘ(..ヘ)(ノ.)ノ ← ご満悦な睡眠ポーズ
お座りが出来るようになると、一人で勝手に遊ぶようになるのだと、先輩ママの友人が言っていた。こうして抱いて遊ばせるのも、あとわずかの期間なのだろう。
そう思うと、腕が筋肉痛でバシバシに痛いとか腰が辛いとか親不知が激痛してるとかいうことを脇に置いて、抱いている時間がとても貴重なものに思えてくる。寝てくれている時間はオトナのとぼしい自由時間であるはずなのに、結局旦那と二人で寝室の入り口からずっと寝姿をのぞき込んでいたりする。
つい数カ月前まで、この家に亭主と私の二人きりしかいなかったというのが信じられないぐらい、かの乳児の存在感は絶大である。
その絶大な乳児がなんか言っているので再び育児に戻ることにする。
(1996年8月15日)
※過去日記を転載しています。