脳輪切りの機械は「MRI」という名前らしい。刃物を使って輪切りせずに、アタマの中身を見ることが出来るのだという。
受けた検査はMRIとMRAの二種類だった。どうちがうのかは、よくわからない。入った感触はおんなじだった。値段も同じぐらい高い。
その機械についての記事が載ってる冊子があったから頂戴してきた。やっぱり狭さに恐怖して途中で暴れ出るヒトがいるらしい。気持ちはよ~くわかる。
今日気がついたのだけれど、目の上のあたりの位置にカガミがついていて、一応外の様子を見ることができるようになっていた。それで多少は閉所恐怖を緩和しようというの
だろうけれど、私のように目の悪い人間はどうせ見えないから全く何の役にも立たない。しかたないから検査の間ずっと睡眠を決め込んだ。機械の音が喧しいけれど私はたいていの騒音は気にせずに眠れるから問題ないのである。夜中の授乳でひどい寝不足だからちょうどよかった。
(1996年7月20日)
※過去日記を転載しています。