湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

歯科通院

歯医者さんに行って来た。


息子(7歳・重度自閉症)の、三ヶ月に一回の、定期検診である。
末っ子(生後4ヵ月ちょっと)も同行。

 

息子かかりつけは、障害児・者を専門に診てくれる口腔センターで、家から車で五十分近くかかる。


近隣の町の重い障害のある子どもたちは、だいたい紹介状を持たされて、ここに回されてくる。息子も近所の歯科で治療を断られて、こちらに通院することになった。


ここは麻酔科の先生もいるし、全身麻酔で治療するための手術室も完備されている。スタッフにはタフな方々がそろっていて、自閉の子のパニックぐらいではびくともしない。ただ、麻酔科の若い男の先生だけは、当時三歳だった息子にみぞおちをキックされて、泣いていた。

 

息子も、大きな治療のときは、麻酔で呼吸を止めた状態で、四~五人がかりでの手術になった。

 

簡単な治療のときには、子供用の拘束マットを診察台にセットして、手足をマジックテープのついたベルトで固定する。

 

で、今日は検診だけだったので、拘束マットも使わず、一人で椅子に座って口の中を見てもらった。

 

今日診てくれたのは、髪の長い(ここがポイント!)若い女性の衛生士さん。息子は、嫌そうにしながらも、衛生士さんの前髪をちょっと触ったりして気持ちを落ち着け、がんばって口をあけていた。いいとこ見せたかったのだろう。男の先生がくると、絶叫して逃げようとするくせに、現金なものである。

 

しかし検診で、虫歯の疑いがある箇所が見つかってしまった。
予約は二週間後。絶叫マシーンと化した息子に付き合うのかと思うと、今から気が重い。

 

2005年06月04日 

 

※過去日記を転載しています。

 

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今日の息子

息子(7歳・重度自閉症)のお迎え時間を、一時間間違えた。
今日は特別、早かったのだ。

 

担任の先生に電話もらって、
真っ青になって飛んでったらば、
息子、新しく来た補助の先生にべったり甘えて、
上機嫌で校門前で待っていた。

息子、先生と「会話」しながら待ってたそうだ。

オウム返しでも、奇声でもない、「会話」。
名前聞かれると、ちゃんとフルネーム答えたそうだ。

 

「あのー、それ、ほとんど生まれてはじめての現象ですよ」

 

と私が言うと、先生、びっくりしてた。
私だって、びっくりだ。

 

私が息切らしてついたときには、息子は、自分が大好きな言葉を、先生に一生懸命おしえてるところだった。

補助の先生は、若くて色白で、さらさらのロングヘア。
息子の好みのツボを、もらさず押さえたキャラクターである。

担任は、五十代の男の先生。
すごくいい先生なんだけど、息子、いまだに目も合わせない。もうしわけないほどの、差別待遇。ああ・・・。


帰宅後、ちょっと休んで、療育教室へ。
今日は行動療法の教室。
一時間のレッスンと、三十分の面談。

息子、ここでも先生と「会話」をかましたらしい。
補助の先生といい感じでしゃべれたから、勢いがついたのか。


でも、行きかえりの車のなかでは、タトゥーのCD聞きながら英語をくちずさんだだけ。家に帰ると、黙々と「ハッチポッチステーション」のビデオを見ている。

いまのところ、親とは「会話」する気はない模様。

なんで?


2005年06月03日

 

※過去日記を転載しています。

 

 

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きょうの末っ子

さいきん、オモチャなどでよく遊ぶ。

 

奮発して買った豪華プレイジムに入って、ひとりあそびもする。

 

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ぷらーんと、ぶらさがってるヒモのようなものが好きだ。
ちゃんと目の焦点をあわせて、そこに手をもっていって、にぎにぎする。

 

息子(7歳・重度自閉症)が、何年も訓練して獲得した、「目と手の饗応」ということが、生まれてたった四ヶ月で、できている。


すごいなあと思う。


あたりまえに、普通に発達するということが、ものすごくゴージャスに思える。


お兄ちゃんも引っ張って、いっしょに大きくなってくれたらいいな、と思う。

 

2005年06月02日

 

※過去日記を転載しています。

 

 

小学生と聖飢魔Ⅱ

聖飢魔Ⅱが、再結成されるらしい。

 

長女さん(8歳)が幼児のころ、何回もスペインコンサートのビデオ見ていた。
でも、「解散」したと聞いて、なぜかぷっつり、見なくなった。


その後しばらく、芸能人が結婚するというニュースを聞くたびに、長女さんは、


「かいさんしなければ、よろしいけどねえ」


と、言っていたのだけど、本人、覚えているかどうかは不明。

 

 

 


2005年06月02日 

 

※過去日記を転載しています。

きょうのこどもたち

 

長女さん(8歳)は、二週間ぶりに学校へ出た。

 

今日は授業ではなくて、近くの公民館で、町の人たちに趣味の伝授をしてもらう、校外学習だった。長女さんは囲碁の会に申し込み、男の子と対戦して、一回ぐらいは勝てたらしい。

 

給食後早退させるため、下駄箱まで迎えにいったら、校舎の二階にある長女さんの教室から、男の子が顔を出して、

 

「長女ちゃん、いま出ますからー」

 

と、雑巾振りながら大声で知らせてくれた。

長女さん、今年もお世話係にとりかこまれてVIPな学校生活を送っている様子。一年生のころなんて、クラスの男の子たちにコートを着せてもらったり、ランドセルを背負わせてもらったりしてたけど、いまも続いているかどうかは不明。


息子(7歳・重度自閉症)は、本日不調だったらしい。朝、体育着に着替えられず、半パニックになり、そのままそれを引きずって午後まで過ごしてしまったとのこと。そういう日もある。明日は晴天なら社会見学で近隣を回る予定だそうだ。さてどうなるか。


当分のあいだ、長女さんは、重役出勤して早退するというスケジュールで登校することになる。完全復活するまでは、一日四往復、送り迎えをすることになる。

 


(2005年06月02日)

 

※過去日記を転載しています。