湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたまサボリ日記

こんにちは。

 

f:id:puyomari1029:20230913104909j:image

 

先週半ばに末っ子の風邪をもらって熱を出し、日曜日までほぼ寝込んでいた。

 

熱といっても最高で37.5度。

コロナの時の高熱とは比べ物にならないほど低いのに、とにかく具合が悪くて、コロナの後遺症並に動けなかった。

 

末っ子は喉と鼻をやられていて、咳が一週間ほど続いていたけど、私は喉の痛みも咳もなくて、微熱だけ。変な風邪だった。

 

 

動くと具合が悪くなるからほとんど動けず、ブログなどもさっぱり書けず、何をしていたかというと、ひたすら何かを読んでいた。読んでいない時は、ろくでもないことばかり思い浮かんで気持ちの落ち込みがひどくなるので、間断なく読んでいた。どう考えても、いい傾向ではない。

 

風邪が抜けて動けるようになったので、また体力作りを一からやり直そうと思ったのだけども、一週間も寝込んでしまったので、1日の歩数目標の3000歩すらキツすぎて歩き切れなくなっている。やろうと決めていた腰の体操も、少しやっただけで、息切れが酷くて苦しい。

 

それでも動かないと、晩年寝たきり一直線なのは間違いないから、昨日、今日と、無理矢理外出して歩数を稼いだ。とても疲れたけど、多少気分が上向きになった。

 

 

(_ _).。o○

 

歩けていないことと、書けていないことが、抑うつの原因になっているのは間違いない。

 

今日のこの記事で、2234本目になるはず。

今年中に3000本達成は、ちょっと厳しい。これから毎日7本以上書くのは、元気な頃ならまだしも、いまの体力じゃ無理だと思う。

 

でも、もしかけたら、ちょっとスカッとするだろうなあ…。

 

 

 

(_ _).。o○

 

昨日から「小説家になろう」で読んでいる作品のメモ。

 

「婚約破棄をした令嬢は我慢を止めました」(棗 著)

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1630fx/

 

書籍化もされていた。

 

かなり陰鬱なストーリーなのだけど、牽引力が強いので、どんどん読み進めてしまう。

 

 

 

 

 

 

マンガ読んだメモ

 

「魔導具師ダリヤはうつむかない」6巻(住川恵、甘岸久弥)

 

何度も何度も読み返しているシリーズの最新刊。

 

小説家になろう」版と、書籍化された小説を読み比べたり、コミックのキャラたちの顔を覚えて、小説版に当てはめてみたりと、楽しみが尽きない。

 

今回読んだコミック最新刊は、原作小説の三巻あたりのエピソードなので、まだダリヤが駆け出しの商会長で、遠征用小型コンロの開発をしたり、貴族のマナーを学ぶのに苦労したりしている。懐かしくなって、ひさしぶりに小説の三巻から読み返して、あらためて物語の密度の濃さに驚いたりしている。

 

 

小説家になろう」版は、もっとずっとお話が進んでいて、商会は大躍進しているし、ダリヤは王族とも絡むようになって、胃の痛い場面が激増しているけれども、恋愛のほうは序盤から変わらず、ほとんど進展がない。

 

ダリヤもヴォルフと、やっとお互いに自分の気持ちに気づいたものの、相手が恋愛を望んでいないと思い込んでいるので、友人付き合いから一歩たりとも踏み出さないように、全力で堪えている。それを見ている周囲の人々が、皆一様に気を揉んでいるのも変わらない。

 

回収されていないフラグが大量にあるから、先が気になって仕方がないけど、気長に続巻を待つしかない。

 

そういえば、アニメ化もされるらしい。

Amazon プライムビデオで見られるといいな。

 

【TVアニメ化決定!!】自由気ままなものづくりファンタジー『魔導具師ダリヤはうつむかない』|株式会社KADOKAWAのプレスリリース

 

 

 

 

 

「小説家になろう」で読んだ作品の感想メモ

ろくでもない「聖女」が出てくるお話を、二つ続けて読んだ。


「婚約破棄された悪役令嬢は本物聖女の下仕えをさせられますが、むしろ喜んでお仕えします。いや、こんなはずじゃなかったと言われても困りますけど?」(つるこ。 著)

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9852hy/

 

わりと王道な婚約破棄ざまぁ系作品。全6話。

 

フェリーチェ・クレメンスは、アレクサンダー王太子に冤罪を着せられた上で婚約破棄され、王太子の新しい婚約者であるリリアの下仕えとして王宮で働かせられることになった。

 

未来の王妃の座を略奪できたリリアは大喜びしたけれども、婚約破棄されたフェリーチェはそれ以上に喜んでいた。なぜなら、王太子の婚約者としての生活は、ほぼ拷問ともいえるしきたりに雁字搦めにされたものだったから。

 

着替え一つにも膨大な手間がかかり、肉体的苦痛が半端ない王族の生活に、リリアは一日も持たずに根を上げて、勝手に婚約破棄したことで廃嫡された元王太子ともども、辺境の修道院へ送られてしまう。

 

未来の王妃の座からもリリアの下仕えからも解放されたフェリーチェは、自由になってめでたしめでたし……というわけには行かず、結局王家に絡め取られる未来が待っているようで、そこがちょっと残念だった。

 

着替えに手間がかかるというのは、江戸時代の殿様も似たような感じだったと、何かで読んだ覚えがある。

 

たしか、身体を布で擦るのが不吉とか不敬とかいう理由で、風呂上がりに濡れた身体を拭くとこが許されず、浴衣を何枚も脱いだり着たりすることで、水気を取るとか……

 

情報のソースが思い出せない(ググっても見つからない)のだけど、高貴な人生も大変だなと思ったのを、この作品を読んで思い出した。

 

 

「聖女の姉ですが、妹のための特殊魔石や特殊薬草の採取をやめたら、隣国の魔術師様の元で幸せになりました!」(かのん 著)

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9580hx/

 

性格の捻じ曲がった妹に搾取され続けていた姉が、自分の人生を取り戻す物語。全33話。

 

主人公のシェリーは、国の聖女である妹を支えるために、採取者として薬草や魔石を集める仕事をしていたけれど、親に完全にスポイルされて育っていた妹のアイリーンは、シェリーに感謝するどころか、自分に尽くすのが当然の奴隷ぐらいにしか思っておらず、正当な報酬も渡さないまま酷使し続けていた。

 

ところが、自分の婚約者の王子が姉を妾にしたがっていることを知ったアイリーンは、皆に内緒で姉を追放してしまう。

 

妹に追い出されたシェリーは、旅の途中で隣国の高名な魔術師と出会い、彼の専属採取者として働くことになる。

 

隣国ではシェリーの名前は天才採取者として知れ渡っており、自国とは比べものにならない高待遇を受けるのだけど、妹のための奴隷働きを当然と思って生きてきたシェリーは戸惑うばかり。

 

一方、支援してくれていた姉を追い出したアイリーンは聖女の力を発揮できなくなり、婚約者の王子にも顧みられなくなったことから、姉への逆恨みを募らせていく…

 

魔術による致死的な呪いよりも、家族によるマインドコントロールのほうが、はるかに解呪に手間がかかっていたのが印象的だった。

 

 

(_ _).。o○

 

 

異世界ラノベでよく登場する聖女は、高度な癒しのスキルを持った稀有な存在でありながら、上の二作品のように性格に甚だしい難があったり、逆に善良すぎて迷惑な物件だったりと、状況を引っ掻き回す役で出てくることが多いように思う。そして末路は幽閉か、酷使された挙句の早世。

 

聖女が主人公のお話だと、前世から凄まじい苦労人だったり、拉致同然の異世界召喚をされた挙句、冤罪で国外追放されたり、身体を張って世界を救わなくちゃならなかったり……やたらハードモードな展開が多い。

 

悪役令嬢ものも、命懸けで断罪回避するお話が多いけれども、全体として聖女の人生のほうが過酷な気がする。

 

なんでだろう。

不思議だ。

 

 

ねこたま日記

こんにちは。

 

f:id:puyomari1029:20220902130952j:image

 

気がついたら九月だった。(´・ω・`)

 

先月読んだKindle本の感想を、まとめていなかった。あとでやろう。

 

Amazonプライムビデオで見た映画の記録もつけようと思っていたのに、すっかり忘れている。本数が少ないから、できるかな。

 

(_ _).。o○

 

午前中、息子(24歳・重度自閉症)が通っている介護施設から電話が来た。職員さんから、一昨日またコロナが出たそうで、同じ部屋にいた息子に抗原検査をしてもいいかという確認だった。

 

職員さんや施設利用者の方の感染は、今年に入って何度かあった。それでも他の職員さんや、息子たち利用者に感染することなく、無事に過ごせている。

 

同室で過ごしていても感染することのないように、施設内で徹底して予防管理してもらっているのだろう。

 

そのために、日々どれほどの手間と負担が職員さんたちにかかっているのかを想像すると、途方もなく思えてくる。息子たちの通う施設には、肢体不自由の利用者さんも少なくない。息子はある程度自立して過ごせるとはいえ、介助の必要な場面がそれなりにある。いつかきちんと感謝の言葉を伝えたいと思う。

 

 

(_ _).。o○

 

小説家になろう」で読んだ作品のメモ。

 

「暇人、魔王の姿で異世界へ ~時々チートなぶらり旅」(藍敦 著)

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n2435cr/

 

全414話で完結している。

かなり読み応えのある異世界転移ラノベだった。

 

とあるネットゲームの終了日、オフラインでゲーム仲間と飲んでからログインし、一緒に戦ってきたメンバーたちと過ごしていたところ、カウントダウンが終わる瞬間、ゲームの世界に送り込まれてしまう。

 

ゲームプレイヤーとして、ストイックにレベルを上げて、武器やスキルを集めていた主人公は、メインで育成していた魔王のようなキャラの姿で、異世界に降臨していた。戦闘能力はそのまま所持しており、装備なども、すべてアイテムボックスに残っている。

 

そんなチートな状態で、慣れ親しんだゲームのワールドと似ているようで全く違う異世界を漫遊し、いたるところで破滅的なトラブルに巻き込まれながら、かつての仲間たちと再会し、元々はゲーム内のサブキャラだった最愛の女性たち(複数)とも絆を結び、やがて異世界と元の現実世界の両方を巻き込む、とんでもない謎に挑んでいくことになる。

 

主人公やゲーム仲間たちが異世界に飛ばされた真の理由や背後の事情は、終盤のラスボスを倒した後で、きっちり伏線を回収しつつ明らかになるのだけど、それがだいぶアクロバチックにトンデモなかったので、状況を飲み込むのがちょっと大変だった。

 

主人公は決してヒーロー的ではなく、状況によっては、たとえ相手が旧友や弱者であっても、倫理観や人間らしい感情をあっさり外して殺戮できる壊れた人格の持ち主だったりするので、共感しにくい場面が少なからずあった。仲間になるのがほとんど女性で、最終的に奥さんが二人(+α)というハーレム要素も、あまり好きではないのだけど、それでも最後まで読んでしまったのは、彼らの冒険に引き込まれたからだと思う。

 

番外編や、世界観を共有する新作も連載されているようなので、そのうち読んでみようと思う。

 

書籍化もされている。↓

 



 

 

 

 

「給食のおばちゃん異世界を行く」(小説家になろう」作品感想メモ)

小説家になろう」で、また個人的に大当たりの作品に出会ったので、頑張ってメモを書いておく。

 

豆田麦「給食のおばちゃん異世界を行く」

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n2254en/

 

全98話。

 

異世界転移系のファンタジー作品。

気軽な感じのタイトルの印象とは違って、登場人物たちの人生の意味やあり方をまともにとらえて、ガッツリ昇華させてしまうお話だった。

 

とはいえシリアス展開ばかりでなく、異世界転移ものならではの面白さもたっぷり盛り込まれていて、一気に読まされてしまった。

 

主人公は小清水和葉という、45歳の女性。

 

学校給食のパートで家計を支えながら、主婦として夫と子どもの世話をするという、ごく平凡な暮らしを送っていた彼女は、ある日突然、四人の若者と一緒に、勇者として異世界に召喚されてしまう。

 

召喚と同時に、見た目が10歳ほどの少女になってしまった和葉は、勇者として魔人や魔獣と戦うのは自分には無理だと判断し、とりあえず、騎士団の食堂の厨房に自分の居場所を見出した。

 

和葉たちを召喚した異世界の人々にとって、特殊能力や進んだ文明の知識を持つ勇者は、至宝というべき存在で、たとえ戦わない生き方を選んだとしても、国を挙げてその意志を尊重し、手厚く保護することになっていた。

 

若返ってしまった身体と、自由に生きることのできる境遇を得た和葉は、元の世界では直視することのなかった自分というものと、生まれて初めて向き合うことになる。

 

自分の本当にやりたいことは何だったのか。

本当は何を選び取りたかったのか。

 

給食のおばちゃんとして働いていて、職場はそれなりに気に入ってはいたけれど、料理がそれほど好きだったわけではなかった。

 

母親として精一杯の育児はしてきたし、職場で触れ合う子どもたちき気にかけてもきたけれど、子どもが好きなわけでもなかった。

 

親に放任された育った和葉は、早く結婚して自分の家庭を持ちたいと願っていた。短大時代のアルバイト先で知り合った男性にプロポーズされ、渡りに船とばかりに結婚し、子どもを二人授かった。

 

けれどもモラハラ気味の夫は、和葉の行動の自由を許さず、自分のプライドを守るのに都合の良い妻であることを強いるばかりで、結婚当初から心が通じ合うことはなかった。そんな夫との間に波風を立てないように、和葉は自分の気持ちを殺して生きることに慣れてしまう。気に入っていたパート先には勝手に退職届を出されてしまい、子ども二人を授かってからはセックスレスを一方的に宣言され、コツコツと溜めていたパートの給料の使い道まで、相談もなく勝手に決められてしまう。

 

こういう主人公の胸糞な過去の回想シーンは、異世界でのハチャメチャなエピソードに挟まれて、水洗トイレの水のように流れていくのだけど、決して軽く癒して済ませているわけではなく、重い事情の一つ一つが、勇者としてのありかたや強さ理由に落とし込まれて生かされている。他の勇者の事情も同様で、何一つムダにしない作者さんの気合というか、力技を感じて、読んでいてワクワクする。

 

和葉が異世界に召喚されたのは、ゴミみたいな夫だけでなく、大切に育ててきた子どもたちまでが、自分という人間を全く見もせず、微塵も理解もしていなかったと、はっきり気づいた翌日のことだった。和葉の事情は、些細でありきたりな不幸せだったかもしれない。けれども、襲撃してきた魔人に、

 

「なぜおばさんだとわかるか教えようか? 魂がもう干からびてしわしわだからさ」

 

と言われてしまうほど、和葉の内面は孤独と絶望に蝕まれ、凍えていた。

 

けれども、とんでもないチート能力を持つ勇者として、また45歳の精神を持つ少女として、大小さまざまな事件に巻き込まれる異世界の生活の中で、和葉は心を開放し、どんどん変化していくことになる。

 

和葉と一緒に召喚された他の勇者たちの抱えていた絶望は、ネグレクトや代理ミュンヒハウゼン症候群など、相当に重いものだったけれども、彼らも異世界での暮らしのなかで、十二分に心を育てて成熟していく。

 

のちに和葉たちは、元の世界で背負わされた絶望こそが、勇者召喚の条件でもあったと知ることになる。

 

何のとりえもない平凡なパート主婦だったはずなのに、やることなすこと破天荒で、懐に入れた相手には惜しみなく愛情と保護を与え、柔軟な思考と旺盛な知識欲で、異世界の問題を解決してしまう。戦いには向いていないと思っていたのに、仲間を守るためににすさまじい破壊力を発揮して、殺戮もいとわない。

 

恋も知らず、家族に愛されることもなかった和葉は、気が付けば異世界の多くの人々に愛され、慕われる存在になっていく。

 

料理が好きなわけじゃなくても、おいしいものを食べたい、大切な仲間に食べさせたいという情熱は尽きることなく、元の世界の料理やお菓子を次々と再現していく。そんな和葉の行動が、停滞していた異世界を活性化させる原動力にもなっていく。そういう異世界転移ものの王道を押さえたエピソードもたくさんあって痛快だった。

 

物語の終盤で登場する「魔王」によって、勇者召喚が行われる真の理由や、この世界で魔人や魔獣との戦いが終わらない理由、異世界の成り立ちの事情などが、丁寧に明かされる。その上で、「魔王」は和葉に究極の選択を迫るのだけど、自分の人生を完全に取り戻した和葉が選んだのは、「魔王」の思惑を完全に無視してぶち壊し、自分が心から望んだ未来をかなえる道だった。

 

ストーリーだけでなく、和葉たちの会話が当意即妙、打てば響くテンポのよさがあって、面白かった。

 

それと、ラノベ作品にはめずらしく、音楽についての描写がたくさんあったことでも、楽しめた。有名なクラシック曲もあれば、ドラクエの曲もあり。各話のタイトルも曲名の入ったものがいくつもあった。

 

エド・シーランの「Shape of You」や、マイケル・ジャクソンの「Liberian Girl」が出てくる回では、曲を聞きながらお話を読んで場面に浸った。

 

異世界の騎士団員たちがコサックダンスを踊るのを見て、勇者たちが「ウクライナからも召喚されてたの!?」と驚くシーンもあった。(不勉強にして、コサックダンスがウクライナのものだと初めて知った。Wikipediaにも「ロシアの舞踊と誤認されることも多いが、ウクライナの代表的な伝統文化である。」って書いてあった。恥)

 

読み終わってしまって、ちょっと寂しい。

とてもキリよく終わっているので、続編というのはなさそうだけど、書籍化の予定があるとのことなので、出版されたら改めて読んでみたいと思う。

 

↓今年読んで個人的に大当たりだった「小説家になろう」作品その1

dakkimaru.hatenablog.com