湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

コロナ陽性日記

入院6日目。

発病から9日目。

 

2020/11/28  午前3時半

 

目が覚めたので、水分補給。

痰の絡んだ咳が少し出る。心なしか胸が痛い。

 

だいぶ具合が悪いけれども、死ぬほどでもない。無顆粒球症で気管が塞がりかけた時は。こんなもんじゃなかった。あのときの苦しさを100とすると、いまはせいぜい10くらいか。楽勝だ。

 

CPAPを付け直して、二度寝

 

 

2020/11/28  午前6時過ぎ

 

ナースコールで起こされた。

起き上がって、諸々の計測をした。

 

 

酸素飽和度が、なんど測っても95になる。

そこまで息苦しい感じもないけど、頭痛とだるさは、そこそこひどい。

 

 

 

2020/11/28  午前8時過ぎ

 

鼻から酸素をいれるのが始まった。

 

心電図の機械も取り付けられて、ずっと外してはいけないとのこと。トイレにドボンすると高額の弁償金を取られるかも〜と看護師さんが脅すので、ちょっとドキドキした。

 

酸素のチューブが短いので、可動範囲がとても狭くなってしまった。トイレには全く届かないので、行くときは外していいとのこと。

 

採血もあった。

 

夜寝るときに、鼻酸素とCPAPを一緒に使っていいのかと看護師さんに聞いてみたら、相談するからちょっと待っててと言われた。

 

しばらくすると、CPAPの写真を撮らせてと言われたので、電源コードを引っこ抜いて渡した。どこかに問い合わせて、鼻酸素のチューブと共存できるかどうかを確認するのかもしれない。

 

 

食欲皆無。

 

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里芋をひとかけらと、大根おろしと、牛乳だけいただいた。

 

ごはんも魚も、煮物のアクのようなエグみだけ感じる。かなり厳しい。(´・ω・`)

 

今日から、デカドロンというお薬を始めるらしい。

 

飲み薬で、かなり大変だとのこと。どんな薬なんだろうか。

 

名前が「デカメロン」みたいだけど、関係はないだろう。

 

で、調べてみたら、ステロイドだった。

 

1日6mg(朝3mg  昼3mg)。

胃薬も出た。

 

コロナでステロイドを使うとは知らなかった。

ネットの記事を探して読んだ。

重症者の死亡率を下げるのに、このデカドロンが有効とされているそうだ。

 

ステロイドの副作用がどんなものかは、よく知っている。幼児期の長女さんが難病治療で大量投与されていたからだ。今回私が処方された量は、長女さんが投与されていた量の五分の一ほどだろうか。もっとも、ステロイドといっても薬の種類が違うようなので(長女さんが処方されていたのはプレドニン、もしくはプレドニゾロン)、一概に量を比較していいのかどうかはわからない。

 

なんにせよ、ステロイドの副作用が出る前にコロナを駆逐したい。ステロイドの副作用として有名なのは、顔が丸くなることや、食欲亢進、不眠に鬱などである。デカドロンのネット上の情報にもそう書かれていた。

 

顔がすこしばかり丸くなろうと構わないが、不眠と鬱は間に合っている。もう結構である。断じていらん。( *`ω´)

 

 

 

2020/11/28  午前11時50分ごろ

 

熱、37.5度。

 

少し具合が良くなったので、朝ごはんの残りを食べた。エグみしか感じないけど、想像力で補完して味わった。

 

ハリー・ポッターのシリーズがkindle飲み放題(unlimited)になっていたので、未読の「謎のプリンス」をダウンロードして少し読んでみている。

 

 

2020/11/28  正午くらい

 

昼ご飯。

 

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軽い吐気があったけど、なんとか半分くらい食べた。

 

ワカメとレタスのサラダが、おいしく感じた。ものすごく油の少ないフレンチドレッシングで和えてあった。

 

ヤクルト(一本)も、おいしく飲めた。

 

たまごとキノコの炒め物(煮物)と、四角いお麩の入った味噌汁は、悲しいくらい味が全くしなかった。(´・ω・`)

 

食後に、デカドロンやカロナールなど、処方されている薬を飲んでから、計測。

 

体温  37.6度

血圧  132-83

脈  96

酸素飽和度  98

 

毎度思うけど、私ってちょっと脈が早くないだろうか。(´・ω・`)

 

 

横になっていたら、いつのまにか寝てしまっていたようだ。

 

2020/11/28  午後3時

 

2時間ほど爆睡。

 

目が覚めたら、だいぶ体調が楽になっていた。

 

ただ、寝汗をかなりかいたようで、背中が冷たくて気持ちわるい。あとで着替えようか。

 

寝ている間に鼻酸素が外れていたので、あわてて装着し直す。

 

 

看護師さんに、だるさが取れたようだと話したら、デカドロンが効いたのだろうとのことだった。主治医の先生の話では、かなりすぐに効くのだとか。すごいな。

 

 

 

2020/11/28  午後6時半ごろ

 

晩御飯。

 

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かれいの煮付け。カブの煮物。いんげんの煮物。ごはん。うめびしお(液体梅干し)。

 

味はあんまり分からなかったけど、変なえぐみや吐き気をあまり感じなかったので、普通に完食できた。

 

 

そして、

 

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チョコアイス風のデザート!

 

ちょこっと凍ったチョコムースという感じだった。

めちゃめちゃ美味しかった。あと半ダース出ても完食できる気がする。甘味最高!

 

 

 

食後の計測。

 

体温  36.1度

血圧  132-83

脈絡 90

酸素飽和度  98

 

 

平熱に戻ってた。

どうりで身体が楽なはずだ。

 

気がつけば、喉の渇きとヒリヒリ感も消えている。あれらはやはり炎症反応だったのか。

 

全身の打撲みたいな痛みや、筋肉痛もどきも、綺麗さっぱりなくなった。コロナにかかるずっと前からある、指関節の痛みまで消えているのが怖い。

 

午前中には、数歩動いただけで具合悪かったのに、いまはひょいひょい動ける。ベッド周りに溜まっていたゴミなどを少し片付けた。

 

ハリーポッターの続きを読もう。

 

 

 

 

 

 

コロナ陽性日記

 

2020/11/26  午後四時過ぎ

 

体温、37.5度。

咳は収まっている。ひたすらだるい。

 

読書は少しお休みして、ふきゃもらけやったり、猫のニャッホをやったり。

 

ニャッホは、豪華な「墓石」をガチャで当てた。

 

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2020/11/26  夜6時

晩御飯。

 

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鶏もも肉の蒸し焼きっぽいの。インゲンの煮物。根菜その他の柔らか煮。ごはん。

 

熱が38度を超えていて、流石に食欲がない。無理やり完食した。

 

体温  38.4度

血圧  144-89

脈 96

酸素飽和度  98

 

 

2020/11/26  夜8時

 

カロナールを飲んでも熱が下がらなくなった。

38.7度。

軽い吐き気。頭痛もあるけど、激痛ではない。

 

とにかく具合が悪くて煩悶していたら、看護師さんが、氷枕を持ってきてくれた。ものすごく有り難かった。

 

口や喉が猛烈に乾いて、つらい。水をいくら飲んでも、乾きが止まらない。気管にチクチクひりひりした感じがある。

 

マンガ本を読むのも辛くなってきたけれども、気がまぎれるものがほしくて、「魔法使いの嫁」をkindleで開いて眺めていた。

 

頼むから肺炎になってくれるなと念じつつ、夜十一時くらいまで起きていたけれど、咳や痰が増える気配がなかったので、睡眠導入剤を飲んでCPAPを装着。すぐに寝入ったようだ。

 

 

2020/11/27  午前4時半

 

とんでもなく喉が乾いて目が覚めた。

 

枕元にあった水を口に含んで、やりすごす。

 

病院で有料配布されているペットボトルの水が、無料になったと昨日聞いた。廊下に置いてあるのを取りに行こうと思ったけど、気持ちが悪くて立ち上がれない。

 

諦めて二度寝することに。

 

2020/11/27  午前6時過ぎ

 

ナースコールのスピーカーから、何か声がしたので目が覚めた。朝の検温その他のアナウンスだろうと思って、何とか起き上がり、検温、血圧、酸素飽和度などを測って、表に記入。

 

指になかなか力が入らず、血圧計を使うのが、キツかった。

 

体温  37.3度

血圧  144-89

脈  90

酸素飽和度 97

 

 

その後、レントゲンとCTの撮影で技師さんが部屋に迎えにくるから、トイレを済ませて待っているようにと連絡があった。

 

 

技師さんと一緒に廊下に出たものの、ふらついてまともに歩けない。危ないと思われたようで、車椅子で運ばれた。

 

2020/11/27  午前七時過ぎ

 

朝ごはん。

 

 

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クリームシチュー、ごはんと鮭ふりかけ、黄桃っぽい何か。

 

食欲がまったくなくてどうしようかと思ったけど、シチューのおかげで、半分は食べられた。グラタンだったらもっと食べれたかもしれない。

 

黄桃は最高だった。(;_;)

コロナでガリガリ削れた命を直接補給されたように感じるほどに美味だった。病気になったら桃缶という昭和の作法には、何か深い真理が秘められているのかもしれない。

 

ごはんは、ほとんど入らなかった。

 

2020/11/27  お昼

 

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だんだん、味がわからなくなってきたけど、なんとか完食。黄桃がありがたかった。甘味だけは分かるらしい。もう毎食黄桃だけでもいい。(´・ω・`)

 

 

 

2020/11/27  夜6時すぎ

 

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ほぼ何もたべられなかった。

味が分からないせいではなくて、胃が拒否してる感じ。

 

お医者さんが来て、明日から少し強い薬を用意してるので、それを始めると言ってた。

 

 

熱が高い。

氷枕を変えてもらった。

 

 

 

コロナ陽性日記(3日め〜4日め)

 

 

2020/11/25  午後6時過ぎ

 

晩御飯。

 

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ごはん。海苔の佃煮(ペースト状)、たぶん小松菜のおひたし、春雨と野菜と鶏ひき肉の炒め煮っぽい感じのもの、衣をつけて揚げたように見えるけど全く揚げ物感のない青魚。

 

体温  36.7度

血圧 120-79

脈 89

酸素飽和度  98

 

酸素飽和度って、どれくらいがベストなんだろう。

あとで調べとこう。

 

 

 

2020/11/25 夜8時ごろ

 

看護師さんが来て、体温その他の確認をしていった。

 

体温  36.7度

血圧  120-79

脈  89

酸素飽和度  98

 

一日中、ほとんど動いてないのに、ひたすらだるい。そして、お腹が痛い。鈍痛が常にある感じで、ときどき差し込みがくる。

 

眠れないんじゃないかと思ったけど、9時過ぎには眠気が来た。睡眠導入剤を飲んでから、消灯し、kindleで漫画読んでた。

 

 

幼女戦記(1) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(1) (角川コミックス・エース)

 

 

新しい方の巻は、亭主の希望で紙の本で揃えているので、kindle版で読めるのは前半だけ。

 

 

自宅療養が決まった亭主と息子は、目立った症状はないとのこと。ただ、亭主は喉が乾くと言っている。

 

2020/11/26  午前7時半

 

起床。よく眠れた。どうやら誰にも起こされなかったようだ。

 

 

2020/11/26  午前8時過ぎ  入院4日目

 

朝食。

 

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はんぺんの揚げびたし的なものと、ひじきの煮付け、ごはん、ふりかけ、牛乳。

 

だんだん完食がキツくなってきた。食欲ない。

食べれるうちは食べようと思って、頑張った。

 

 

2020/11/26  午前10時半

 

看護師さんが入院計画書を持ってきた。

サインするために起き上がろうとしたら、とんでもなく身体が重い。

 

熱を測ってみたら、37.5度だった。上がってきている。朝食後に消炎鎮痛剤を飲んだけど、だんだん効かなくなってる感じだ。

 

ひたすら喉が乾く。

体力が、ガリガリ削られている感じがある。

 

なにかで気を紛らわそう。

 

 

昨日陽性が判明した亭主と息子は、自宅療養が決まったとのこと。十日間様子をみて、症状がでなければ、それで解放とのこと。

 

二人分の食料が配達されてきたそうだ。

 

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長女さんと末っ子も、当然自宅待機である。

うまく棲み分けて、感染しないでいてほしい。

 

kindleに入っている「魔法使いの嫁」を2巻から5巻くらいまで。ゆっくり読んでいたら、久々の再読だからか、妙に泣けてきた。

 

魔法使いの嫁 2巻 (ブレイドコミックス)
 

 

 

で、泣いてるときに限って看護師さんがお茶運んできてくれた。

 

 

2020/11/26  午後0時過ぎ

 

お昼ごはん。

 

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白身魚のフライ(ウスターソースつき)、キャベツサラダ(オイリードレッシングが少しだけかかってた)、卵野菜炒め、りんご、小松菜のスープ。

 

どうにか 完食。

空腹感はあるのに、食べるのが大変。

 

食後の計測。

 

体温  37.3度

血圧  140-78

脈 89

酸素飽和度  98

 

 

 

 

 

 

【家族で】コロナ陽性日記(その4)【バトルフィールド行き】

 

2020/11/25  午前6時過ぎ めまい

 

起床。

ナースコールから声がしたけど、うまく聞き取れなかった。たぶん検温しとくようにというアナウンスだろう。

 

体温  36.6度

血圧  137/78

脈       74

酸素飽和度   98

 

起き上がろうとしたら、結構強いめまいがあった。天井が流砂みたいに流れている。

 

良性発作性頭位めまい症が、復活してしまったようだ。吐き気も少し。とほほ。

 

看護師さんに報告したら、「お薬とか欲しい感じですか」と聞かれたので、吐き気が続くようなら相談させてくださいと伝えた。

 

 

2020/11/25  午前8時過ぎ 味覚はまずまず

 

寒気がするので、廊下にある共用の電気ポットでお湯をわかして、家から持参したヒハツのお茶を、これまた持参した保温カップに入れた。

 

朝食。

 

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ごはん、鮭のふりかけ、煮豆、ハムとジャガイモと玉ねぎを塩茹でもしくは蒸したっぽいもの。ジョア。ほうじ茶。

 

味の違和感は、あるような、ないような。

やはり食べている途中から、なんかおかしくなる感じだ。食べるのに支障はないから、気にしないことにする。

 

 

 

2020/11/25  午前9時過ぎ 喉がやたら乾く

 

外は雨のようだ。

雨粒は見えないけど、外を歩く人が傘をさしている。

 

この病室、カーテンがない。

ブラインドが設置されてるけど、壊れてるらしくて降りてこない。意味ない。

 

腹痛。憂鬱な鈍痛。たいしたことはない。

頭痛。遠雷的なレベル。たいしたことはない。

 

妙に喉が乾く。水分補給の記録もつけてみよう。

 

朝食のほうじ茶……150ccくらい

ジョア一本……あとで量を調べよう

水とお茶……200ccくらい

 

 

古今和歌集の「白菊」

 

入院前に、古今和歌集についての本を読んでいて、気になったことがあった。

 

白菊の花をよめる     凡河内躬恒

 

心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花

 

古今和歌集  秋下  二七七)

 

 

高校生のころ、この歌を古文の授業で習って思ったのは、

 

ドカ雪が降ったならともかく、霜ごときで、菊の花の見分けがつかなくなるものなのか?」

 

という素朴な疑問だった。

 

白菊といっても、雪ほど純白なわけではない。品種によっては、花芯のあたりが黄色かったりもする。それに高さもある。普通に考えて、目を閉じでもしない限り、

 

「心あてに折らばや折らむ(当てずっぽうに折ったら折れるかな」

 

なんてことを言う状況には、なりそうにない。

 

なので、凡河内躬恒は何言ってんだ、と思ったわけである。

 

 

正岡子規は、「歌よみに与ふる書」で、この歌を取りあげて、「躬恒は嘘つき」だとボロクソにこき下ろしている。

 

この躬恒の歌、百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども、一文半文のねうちも無之駄歌に御座候。

 

この歌は嘘の趣向なり、初霜が置いた位で白菊が見えなくなる気遣無之候。趣向嘘なれば趣も糸瓜も有之不申、けだしそれはつまらぬ嘘なるからにつまらぬにて、上手な嘘は面白く候。

 

例へば、

 

「鵲のわたせる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」

 

面白く候。躬恒のは瑣細な事をやたらに仰山に述べたのみなれば無趣味なれども、家持のは全くないことを空想で現はして見せたる故面白く被感候。

 

嘘を詠むなら全くない事、とてつもなき嘘を詠むべし、しからざればありのままに正直に詠むがよろしく候。雀が舌を剪られたとか、狸が婆に化けたらなどの嘘は面白く候。今朝は霜がふつて白菊が見えんなどと、真面目らしく人を欺く仰山的の嘘は極めて殺風景に御座候。

 

 

高校時代の私とは比べものにならない、容赦のない罵詈雑言である。

 

正岡子規の批判には概ね同意するのだけども、ほんとに「嘘」だけの歌だとしたら、あまりにも間抜けである。

 

もしかすると躬恒は「嘘」じゃなくて、比喩で何かを言おうとしたのじゃないかとも思う。

 

たとえば……

 

可憐な白菊のような少女に目をつけていたのに、なんか似たような少女が周りにいっぱいいて、どの子が本命だったか見分けがつかなくなってる、とか。

 

 

あるいは……

 

あたりが薄暗くて、霜の置いた白菊と、他の草木や枯れ草などとの区別がつきにくくなっている、とか。

 

この場合は、本命の白菊のような女性と、化粧で白さをカバーするなどして美しく装っている他の女性たちとの区別がつかないことを遠回しに言っているとも考えられないだろうか。

 

まあどっちにしても、「心あてに折らばや折らむ」という言い方は、賞賛すべき対象への思いがブレてしまっていて、真剣味がないように感じられる。美しい女性をたくさん目の当たりにして、舞い上がっちゃった感じというか。

 

比喩歌というのは万葉集にもたくさん出てくる。植物を詠んでいるけど、実は求愛の対象たったりなんてことは、珍しくない。正岡子規は、そういう歌については、どう受け止めていたのだろう。

 

 

 

2020/11/25  午前11時過ぎ 家族の陽性

 

だるいので、極力動かずにいる。

読書も長時間はしんどいので、休み休み。

 

地震があった。結構ゆれた気がしたけど、めまいと区別がつかない。

 

家はどうだったかと思ってLINEを立ち上げたら、危惧していたことが現実化していた。

 

PCR検査の結果。

亭主と息子、陽性。

長女さんと末っ子、陰性。

 

保健所が、亭主と息子にどう「勧告」するかを相談するらしい。二人一緒に入れる病院かホテルを探すか、自宅療養になるか。

 

いまのところ、全員平熱、亭主には軽い咳があるとのこと。

 

男たちが外部療養になっても、長女さんと末っ子は家事ができるから、なんとかなるだろう。

 

問題は、親二人がいない間に、長女さんか末っ子が発病した場合である。だいぶ大変だと思う。どうするか。

 

 

なんとか陰性のまま推移してほしい。

 

なんて考えていたら、お腹がとても痛くなって、トイレの人に。

 

気が滅入りそうになったので、kindleWiFiにつないで、漫画を一冊購入。

 

「雷神とリーマン」最終巻(RENA 著)

 

楽しみにしていた作品。

お正月ごろに自分へのお年玉で買うつもりだったけど、前倒しした。

 

BL漫画のはずなんだけど、そういう展開は全くなく、生きることの孤独さと、命のいとしさ、かけがえのなさを、読者の心にひたすら刻みつける作品だった。大村さんを看取り、墓を守り続ける雷遊の姿に、ただただ涙するしかなかった。

 

で、読みながら号泣してたところに、看護師さん登場。体調を聞かれたので、泣きはらした顔で家族が陽性だったことを伝えた。

 

なんか誤解されたかもしれない。(´・ω・`)

 

 

2020/11/25  お昼過ぎ

 

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ごはん。白和え。鶏ひき肉ボールと野菜の煮物。バナナ。お麩の入ったおすまし。ほうじ茶。

 

体温  37.0度

血圧  118-82

脈 90

酸素飽和度  98

 

扁桃腺の痛みはほぼ治っている。

 

その代わり、喉の奥の方に、軽くヤスリでこすったかのような、ヒリヒリ感があって、それが次第に広がってきている。咳とたんの頻度も増えてきた。鼻水も。

 

寒気は、時々。

 

頭痛は、薬が効いている間は軽くて気にならないけど、次の服薬の直前くらいになると、顕在化してくる感じ。

 

とにかく動きたくない。

なのにトイレの人になる頻度が上がってて、つらい。

 

看護師さんに話したら、整腸剤の処方を考えてくれるとのこと。ありがたい。

 

 

書けるうちは、できる限り書いておこう。

 

 

 

2020/11/25  午後2時過ぎ

 

お医者さんから連絡。お腹痛いこと伝えたところ、他の薬を確認してから整腸剤を出してくれるとのこと。ありがたい。

 

 

コロナ陽性日記(その3)

昨日の日記。

 

2020/11/24  午前8時過ぎ

 

朝食。ごはん、ふりかけ、目玉焼きホウレンソウ、牛乳。

 

食欲はあったので完食。味もそれほどおかしくなかった。しょっぱさも感じた気がする。

 

ただ、椅子に座るのが多少つらい。

 

痰がからんだ咳が少しでる。むせる。

 

昨日から、病室で二種類のお薬を出してもらっている。

 

カロナール

カルボシスティン

 

どういう薬なのかは、あとで調べよう。

 

土曜日にD病院で処方された抗生剤は、飲むのをやめるように、とのこと。

 

そういえば、入院してから一度もお医者さんに会っていない。電話での会話も看護師さんのみ。特に困ってないので問題ない。

 

末っ子がLINEで送ってくれた音読動画を聴いてるうちに、強烈な眠気が来た。熟睡したあとの午前中でも睡眠導入効果があるのか。ちなみに普段の私は昼寝することが滅多にない。たぶん年間昼寝時間の合計は、年間テレビ視聴時間(紅白歌合戦しか見ない)より短いはずだ。だって寝ないもの。

 

少しうとうとしたら、頭がすっきりした。

 

昨日から読み始めたkindle本(unlimited)の続きでもちょっと読もう。

 

「古今和歌集」の創造力 NHKブックス

「古今和歌集」の創造力 NHKブックス

 

 

 

2020/11/24  午前10時半過ぎ

 

熱は36.4度。

だるい。(´・ω・`)

 

清拭のタオル(使い捨て)を二枚もらったので、ざっと体を拭いた。あったかくて、さっぱりした。

 

ついでに着替え。

 

寒気があるので、レンタルのシャツの上に、レンタルのパジャマを重ね着していたのだけど、ゆったりしたデザインではないためか、寝返りするときにあちこち引っ張られて苦しくなる。なので、パジャマを脱いで、自宅から持ってきたゆるいトレーナーに替えた。ラクになった。

 

病院では売店や自販機等は使えないけど、ペットボトルの水はもらえる。退院時に精算する仕組みらしい。

 

食事のときにあったかいお茶を紙コップ一杯分だけもらえるけど、それ以外は水しかない。

 

水ばっかり飲んでると気持ち悪くなるので、長女さんが持たせてくれたスポーツドリンクの粉末を入れて、飲んでいる。助かる。

 

2020/11/24 午前11時過ぎ

 

LINE等で各方面に連絡。

あちこちに心配をかけている。申し訳ない。みな無事でいてほしい。

 

 

2020/11/24  午後0時

 

お昼ご飯が運ばれてきた。

 

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鶏むね肉にパン粉をつけて煮た(揚げてはいない感じ)ものにケチャップ風のソースがかかったものと、オーロラソースっぽいので和えたブロッコリーごぼうのサラダ。玉ねぎのスープも付いていた。

 

味は、おかしく感じているのかどうか、よくわからない。最初は普通だったのに、食べ終わるころには少しおかしい気がした。

 

いずれにせよ絶望するほどの味覚異常ではないので、気にしないことにする。もともとメシマズには耐性があるのだ。10年通った大学で、多くの学生がマズイと言っていた学食を毎日食べ続け、不味くて無理と思ったのは一度だけだった。カレーライスに珍しく形のある肉の塊が入っていると思って喜んで頬張ったら、でっかいカレールーだったのだ。その時でさえ残さず食べた。

 

食後の薬を、服用。

 

カロナール

カルボシステイン

ポリフル

トリメブチン

 

下の2つは、過敏性腸症候群対策で、精神科で処方されている胃腸薬。家から持ってきた。

 

気管に多少の違和感。

時々咳。

軽い頭痛。

熱、37.0度

 

酸素飽和度が、「96」だった。看護師さんに「酸素入れますから」と言われたデッドラインだ。ヤバいと思って測り直したら「97」になった。もう一息!っことで、深呼吸しつつ3度目のトライをしたら、「98」だった。

 

肺炎のような症状はない。

もしかして、普段から呼吸が浅いんだろうか。

CPAPを使い始めてから、呼吸が他力本願になっているので、吸う力が弱くなってる気はしていた。婚活ならぬ肺活が必要か。

 

 

2020/11/24 午後1時40分過ぎ

 

一日三回、体温その他を自分で測って、看護師さんに伝える。2回目の午後2時分の測定。

 

体温36.7度。

血圧、127-72

血中酸素飽和度  98パーセント

 

 

2020/11/24 午後2時台

 

先週末に熱を出してから、やたらと筋肉が痛かったけど、調べてみたら、コロナ発病者にとても多い症状だという。

 

これまで風邪やインフルエンザで高熱を出して、関節が痛くなるのは何度もあったけど、全身の筋肉痛は経験がなかった。どんな姿勢で寝ても痛いから、本当につらかった。

 

 

いまはそれほど痛くない。

じっとしていれば、とくに問題ない。

 

本読んだり、ふにゃもらけやったりしている。

 

いま読んでるのは伊勢物語 在原業平 恋と誠」(高樹のぶ子 著)。歴史のおさらいも兼ねている。おらさいというか、そろそろわかってないことが多すぎるのだけども。

 

伊勢物語 在原業平 恋と誠 (日経プレミアシリーズ)
 

 

業平が阿保親王の息子だというのは知っていても、阿保親王が、父親である平城天皇桓武天皇の息子)と藤原薬子が起こした「薬子の乱」のせいで太宰府に流されていたこととか、許されて都に戻ってから桓武天皇の娘と結婚して業平か生まれたことなどは、よくわかっていなかった。

 

読みやすい本だし、納得できる部分もあるのだけど、時折出てくる一般論的な人間観に違和感を持つ。

 

「業平だけでなく、男は全員マザコンと言ってもよいのではないでしょうか」

 

とか、

 

「いつもどこかで、すべての女性に母性を求めている。それが男なのです」

 

とか言われても困る。人間の成熟って、なんだっけ。

 

だいたい「すべての女性に母性を求める」って、どういう状態なのか。ここで求められている「母性」って、我が子を産み育てる性質じゃなくて、「僕のお母さんになって」的な願望を受け止められる資質のことのような気がするので、余計に奇妙に感じる。いや、深く考えるのはやめておこう。

 

で、正岡子規の「歌よみに与ふる書」に寄り道した。

 

歌よみに与ふる書

歌よみに与ふる書

 

 

 

 

2020/11/24  午後6時過ぎ

 

夕食。

鯖の塩焼き。しいたけと鶏ひき肉の煮物。ごはん。うめびしお(液体梅干し)

 

食べようと思って蓋を開けたら、ナースコールのスピーカーで呼ばれた。主治医が私のiPhoneに電話してるけど出ないので声をかけたとのこと。でもiPhoneは鳴ってないし、着信履歴にもない。

 

改めて番号を伝えたら、すぐに電話が鳴った。どうも間違い電話をかけていたらしい。そういえば、昨夜の部屋移動のときにも、今朝一番最初のナースコールでも、看護師さんに「電話しても反応なかった」と言われた。どうも昨夕以降に引き継いだ時点で、私の電話番号は間違えられたようだ。

 

入院して初めてお医者さんと話をした。

 

発症してから、今日で5日目になるけど、昨日撮ったレントゲンとCTでは、肺炎の兆候は見つからなかったそうだ。

 

ただ、コロナの場合、発症から一週間後に肺炎になるケースが多いので、来週月曜にもう一度レントゲンとCTを撮る予定とのこと。ただし、症状が悪化してきたら、前倒しで検査して治療をすると。

 

肺炎に至らず、他の症状も消えれば、退院を検討できるとのこと。早ければ来週末くらいか。

 

六時半すぎに夕食終了。完食。

味は、やはり少しおかしい。

食べ始めはいいのに、途中からなんだか変になる感じ。

 

味覚を街並みに例えていうなら、綺麗な街路樹や花壇のある高級住宅街を楽しく歩いていたら、いきなり焼け焦げた廃屋が現れて、ぎょっとした途端に瓦礫だらけの荒野に様変わりしてしまった、というような。

 

あるいは、ダヴィンチのモナリザを見ていたはずが、いつのまにかピカソの「泣く女」になったかと思ったら実は小林幸子の写真だったから驚愕した

、みたいな。

 

 

さて。検温その他をしなくては。

 

体温  37.0度

血圧  144/80

脈 86

酸素飽和度  98