湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ブログがオワコンとか知らないという日記

おはようございます。

 

そうだ、ひさびさに目次をつけてみよう。

 

【目次】

 

今日のふにゃもらけとBGM

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ふにゃもらけ部屋は、微妙にハロウィン仕様にしてみた。

 

 今朝のBGMは、ニコライ・カプースチンの「8つの演奏会用エチュード」。

大好きなアルバムだ。ウクライナ出身の作曲家でピアニスト。ジャズとクラシックが溶け合った作風が、日常のいろいろな場面にとてもよくなじむ。

 

カプースチン:8つの演奏会用エチュード

カプースチン:8つの演奏会用エチュード

 

 

ブログがオワコンとか知らないという日記

 

ブログの広告に、「ブログはオワコン」みたいなのが、しょっちゅうでてくるようになった。

 

ブログサービスも閉鎖終了するところが出てきているので、そろそろ収束の流れがはじまりつつあるのかなと思わなくもない。(はてなブログ様、どうか末永く続いてくださいますようお願いします)。

 

でも、「ブログはオワコン」的な広告が画面にバーンと出てくるのを見ていると、時代の流れ、というか、時代を都合よく少しばかり早めに流そうとしている人たちがいるということのようにも思えて、ちょっとうっとうしい。(´・ω・`)

 

始まったものは、いつか終わる。

そんなことは、いやというほど知っている。

 

インターネットが出現してから、パソコン通信がそれほど長引くことのなかった先細りの時期を経て廃止された(例えば某niftyとかである)。

 

それでインターネットで個人で作るホームページをがんばってやっていたら、今度は便利なブログサービスが流行ってきて、ホームページ作成へのサービス提供が終わって行った(例えば某niftyとかである)。

 

情弱であるため、某niftyのホームページサービス終了を知ったのはデータが消されてしまう直前だった。あれは、焦った。

 

internet.watch.impress.co.jp

 

 

で、今度はブログが斜陽になるぞという話であるらしい。

 

(蛇足だが某niftyのブログサービス「ココログ」も使っていたけど、そちらはホームページ廃止のときに全部やめた。削除する前にログを取っておかなかったのは痛恨の極みである)。

 

(これまた蛇足だが、十数年の長きにわたって使っていた某niftyのメアドは誰かにハッキングされてAmazonからの微々たる収益数百円を強奪されたので解約した。どこの誰が数百円を盗んだのか分からないが、盗んだ誰かに大いなる幸いが訪れるようにと願わずにはいられない。二度とケチな盗みを働かなくても済むように。)

 

パソコン通信やホームページのときのように、ブログサービスが次々と終焉するようなことになるとたまらない。うかつな私はブログアプリに直接書いて投げることがほとんどで、テキストをローカルに残していないことが多いからだ。

 

防衛のため、情弱なりに情報を集めておこうと思って、「ブログ オワコン」などの検索ワードであちこち眺めていたら、どうもこの「オワコン」というのは、ブログではなく、ブログで収益をあげるほうの話であると察せられた。

 

そして、次に収益化の手段として推奨されているものは、YouTubeなどの動画であるらしい。

 

そうであるなら、この「ブログはオワコン」とやらの流れは、私にはあまり関係のない話である。

 

ブログが収益になるなら、それはありがたい話であるけれど(書籍代欲しい…)、私の文章では、アクセス数を稼ぐコンテンツを作ることは難しい。そもそも、儲かりそうな、つまり多くの人の耳目を集めそうな話題に興味がないのだから、しかたがない。記事の冒頭に「ふにゃもらけ」の自室画像を貼り付けて喜んでいる人のブログがバズるはずがない(ふにゃもらけ君、ごめんなさい)。

 

たぶん 私は、テキストを残したいだけなのだ。

生きていた証を残したい、というと大げさになるけれど、それに近い気持ちはたしかにある。

 

それと、自分が唯一使うことのできる日本語の世界が、いつまでも豊穣なものであってほしいという願いもある。多くの日本語の書き手が、自分の言葉をつづり、言葉を読み、新しい言語芸術を生み出していく、そんな姿を生きている限り見届けたいのだ。

 

「ブログがオワコン」で動画が流行るのなら、それでもいい。動画でやりとりされるのも、言葉だからだ。多くの動画がテキストメインでないのは惜しいけれども(そりゃそうだ)、動画にもテロップがある。解説欄やコメント欄も文字言語だ。

 

私自身は動画はほとんど見ないけれども、自分で動画を作ってYouTubeにあげることもある。私が作るのだから、もちろんテキストメインの動画である。手間がかかるから、うつ病人にはハードルが高いけれども、どうしても時代が動画となってしまったら、そちらにシフトするのもやぶさかではない。ブログとともにダムに沈むのではなく、ブログにのっけたテキストを抱えたまま別の世界に泳ぎ渡る覚悟はある。これまでも、そうやってきたのだから。

 

 

今日のやることリスト

  • 本の整理
  • ブログの記事の整理(1日に20本を目安に)
  • 腰痛体操(フラとか)

 

 昨日の日記

亭主が久々に出勤したので、お昼は長女さんと二人でマックのドライブスルーに出かけた。私が食べたのはエグチセット。長女さんはビッグマックだったか。

 

 

昨日の過去ログ転載

 

その後、長女さんは仕事に出かけ、私は帰宅してブログの整理をしていた。昨日は過去ログをたくさん転載した。

 

無神経語録

dakkimaru.hatenablog.com

 

 まだ上2人の子どもたちが小さかったころ、周囲の人々に投げかけられた、いわゆる「心無い言葉」についての日記。読み返してみても、もはや心が波立つことはない。

 

自閉症の息子について、「育て方のせい」云々と言ってきた人は、ほんとうに多かった。先祖のタタリだの夫婦仲について邪推するような人もいた。難病児や障害児を目の当たりにすると、合理的な思考ができなくなる人が出てくるのは今も昔もそんなに変わらないのかもしれないけれど、昔よりはだいぶマシになったと思いたい。

 

 

鬱病戦隊メランコリア

dakkimaru.hatenablog.com

 

いまも昔も、大学進学後に精神を病む学生は少なくない。

いまの大学は、保健管理センターやカウンセリングルームがかなり積極的に動くようだけれども(亭主の大学はそうらしい)、昔の大学は放置だった。私の大学在学中に、知り合いの学生がすくなとも四人、おそらくは自殺で亡くなっている。自分が親になってみて、あの亡くなった学生たちの親御さんの心痛を思うと気が遠くなりそうになる。生きていれば、いまごろ皆アラ還である。若い人には、なんとしても自ら死なないでもらいたい。生き延びてほしい。

 

春の心配

dakkimaru.hatenablog.com

 

育児日記。

こんな日々もあったなと、読み返していて思い出す。

当時の自分に教えてやりたい。それがそうなのは、そのことが問題ではないのだと……。

 

 

 大人の読書、子どもの読書

dakkimaru.hatenablog.com

 

このころの私は、ファンタジー小説を熱心に読んでいたようだ。

もともとスペースオペラ風のSF小説が大好きだったのだけど、学生時代にファンタジーにシフトしたように記憶している。

 

 

押し付けられて読まされる本はつまらない

dakkimaru.hatenablog.com

 

 「ソフィーの世界」という、子ども向け教養ファンタジー小説についての、薄っすら毒のまじった感想。

 

 

 

カタプレキシー

dakkimaru.hatenablog.com

 

ナルコレプシーと併発する、情動脱力発作といわれる症状について書いた日記。

日記のなかにもあるけれど、ナルコレプシー発達障害との併発が多いのだそうだ。私はまさにそのタイプだったことになる。

 

大笑いすると腕の力が抜けてしまって、字が書けなくなる。

寝入りばなに酷い金縛りにあって苦しむ。

 

子どものころ、散々悩まされたそれらの症状は、三十代に入ってから、ほとんど起きなくなった。年齢とともに、未発達だった脳の部位が発達し、改善したのだろうかもしれないと想像している。


腰関連

dakkimaru.hatenablog.com

 

ぎっくり腰の思い出。

このときのぎっくり腰の痛みは、いまも生々しく記憶している。

 

だけど「蟻」という小説を読んた記憶がない。おそらく読了できなかったのだろう。読みたいけど、本を探すのは蟻の個体を弁別するのと同じくらい難しいかもしれない。

 

やれやれ

dakkimaru.hatenablog.com

 

一昨日あたり、長女さんと末っ子が、この日記に出てくる「マティックス」というゲームで遊んでいたので、「それって十五年前に買ったんだよ」と教えたら、長女さんがとても驚いていた。もっと後になって買ったのだと思っていたのだ。書き残していなければ、私も思い出すことはなかっただろう。

 

今日の大惨事

dakkimaru.hatenablog.com

 

息子の「粘土でヘアカラー」事件。

これは、ほんとうに忘れていた。

日記を丁寧に再読してみても、自前の脳内では記憶のカケラも見いだせなかった。

 

でも、これからしばらくしてから、息子が自分の髪の毛に延々とこだわる時代が来たことは覚えている。

 

前髪などを勝手にはさみで切ってしまうようになるのだ。

最近では、そういうことはめったになくなった。

 

 

以上、日記の転載記録である。

このほか、本のレビューなども転載したけど、それはまた別の記事でまとめて紹介しようと思う。

 

 

 

 

過去日記転載リスト

まただいぶ増えてきたので、たまらないうちにリストを作ろうと思い立った。

 作業量がちと多いので、きのうたまたまFMで聞いた曲をBGMに。

 

ふられ気分でRock'n' Roll

ふられ気分でRock'n' Roll

  • provided courtesy of iTunes

 

TOM☆CATの「ふられ気分でRock'n Roll」。なつかしいなあと思って聞いていたら、末っ子が、

 

「昔の曲って、どうしてこう分かりやすいんだろう」

 

と言った。たしかにそうだ。最近の邦楽は、歌詞が聞き取れないことが増えてきた。気になった曲はネットで歌詞を調べることも多いけど、調べても「?」となることもある。 

 

前置きはこのくらいで、古い日記リストをご紹介。

 


引き続き眠気覚まし模索中

dakkimaru.hatenablog.com

 

眠気覚ましのために、耳目に入るものをひたすら書き留めていたらしい。

テレビをほとんど見ないのは、15年前もいまも変わらないけど、朝の通勤・通学前の時間帯は、漫然とテレビに電源をいれていたこともあった。それでワイドショーなどを聞きかじっていたのだろう。

 

 

魔窟事情

dakkimaru.hatenablog.com

 

魔窟と呼ばれていた我が家の「書庫」は、いまでは長女さんの自室になっている。

数年前に、大々的に物品を処分して、人が入れる部屋に生まれ変わった。

写真に写っている書籍は蔵書の一部(7分の一くらい?)だけれど、いまはその半分ほどになったはずだ。

 

そのかわり、電子本の蔵書が猛烈に増えているので、もしかすると数量的には増減がないのかもしれない。

 

 

知能テストとBB弾

dakkimaru.hatenablog.com

 

療育教室に通っていたころ、息子は毎年田中ビネー式の知能検査を受けていた。

療育手帳の更新のときにも、児童相談所で同じ知能検査を受けるので、習熟しそうなものだけど、検査結果は年齢があがるにつれて、落ちていくばかりだった。できることは増えていっても、年齢に相当するほどの成長ではないから、相対的に落ちていると判断されるらしい。

 

検査結果は低くても、息子には、知能検査では測ることのできない能力があることが分かっているので、あまり気にしなかった。

 



 別れと知能

dakkimaru.hatenablog.com

 

別れの悲しみを受け止めて、それを分かりやすく表現するのにも、知的な能力が必要なのだと気づいた日記。

 

この日記に書いた離任式の日、大好きな担任の先生が、なぜ教室に来なくなったのか、なぜ突然戻ってきて、悲しそうに泣いているのか、息子には理解できなかっただろうと思う。

 

その後、学校生活が長くなるにつれて、息子は毎年春にやってくる別れの季節に慣れていき、「そういうものだ」と納得したようだった。

 

マヌケな医療給付制度改革

dakkimaru.hatenablog.com

 

このときのことは、よく覚えている。

当時お世話になっていた主治医は、気合の入った姉御肌のお医者さんで、頻回の難病再発に苦しむ子どもたちのために、最新の治療方法を積極的に取り入れようと苦心しておられた。

 

難病児の苦しみは、病気との闘いはかりではない。幸運にも病気が寛解して、一般社会で暮らすことができるようになってからも、幼少期に集団生活を経験できなかったために、適応できずに苦しむ人たちが多いと言われている。また薬剤の副作用のために、持病とは別の困難を背負ってしまう場合もある。

 

そういうことを幅広く考えて、とにかく「普通に」暮らせるようにと、手を尽くしてくださったお医者さんだった。私のような医学の素人の素朴な質問にも、ほんとうに丁寧に、誠実に答えてくださっていたことを、懐かしく思い出す。

 

世の中のお医者さんが、みんなあの先生みたいだったらいいのにと、心から思う。(T_T)

 


別にベニスで死にたくはないが

dakkimaru.hatenablog.com

 

映画「ベニスに死す」を見たのは、結婚後、まだ子どもたちが生まれていなかったころだったように思う。ビヨルン・アンドレセンの美しさはいまも強く印象に残るけれども、この映画に出演したばかりに、ご本人の人生はかなり厄介なものになったらしいという話をどこかで読んだ記憶がある。

 


赤ん坊と母親

dakkimaru.hatenablog.com

 

子どもの母親になってみて、はじめて無条件に人に好かれるという経験をした。

生まれたばかりの赤ん坊は、まさに全身全霊をもって母親を慕う。その迫力に、ときおり、たじたじとなっていた。

 

成長

dakkimaru.hatenablog.com

成長とともに、息子のガラが悪くなったことを嘆いている日記。

いまにして思えば、小学校入学に妹の誕生と、イレギュラーな状況が立て続けにおきて、ちょっと拗ねていた部分があったのかもしれない。それも成長の過程であったのだとも思う。

 

 

乳児の主張

dakkimaru.hatenablog.com

 

末っ子はこの数年後、大癇癪持ち幼児へと成長を遂げるのだけど、すでにその片鱗が生後三か月のころからあったのだなと、自分の日記を読んで再確認した。

 

 

徹夜で殺戮読み・痛い登校

dakkimaru.hatenablog.com

 

ライラの冒険シリーズは、「黄金の羅針盤」以降、まだ読めていない。

映画にもなっているようなので、Amazonプライムビデオで見られるようなら、そのうち見てみたい。

 

 

脳内名所図鑑 「ミエリン鞘」

dakkimaru.hatenablog.com

 

DHAEPAなどの必須脂肪酸系のサプリメントを取り入れていたころの話。

その後息子は偏食が改善し、サバなど大好物になってしまったので、わざわざサプリで補充する必要もなくなっていった。

 

必須脂肪酸接触的に摂取するように促したことで、どんな影響があったかははっきりしない。ただ、小学校高学年になるころには、息子の聴覚過敏は大幅に改善し、外出先で耳を塞いだり、パニックになることが、ほとんどなくなっていった。

 

 

気がかりてんこもり

dakkimaru.hatenablog.com

 

小学二年になった息子が、担任の先生の転任などの環境変化についていけず、問題行動を起こすようになっていった経緯について書いた日記。

 

息子はいまでも強いストレスを感じたようなときに、外界からの刺激や働きかけをシャットアウトすることがある。そういうときには、常同行動に没頭しきってしまい、視線はほとんど合わなくなり、話しかけても反応がなくなる。そうやって、自分を守っているのだろうと思う。

 

ふんどし、肉体、切腹

dakkimaru.hatenablog.com

 

三島由紀夫についてのあれこれ。

ここに出てくる「三島が切腹した理由を雄弁に語る資料を所蔵する美術館」が実在したのかどうかは、確認できていない。

 

自決の日を映画化した作品があるらしいというのをさっき知った。

Amazonプライムビデオで見られるようだけど、当面、鑑賞するエネルギーを絞り出せそうにない。

 

11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち

11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

気がかり増殖

dakkimaru.hatenablog.com

 

読み返していて、いろいろなことを忘れていたなあと、つくづく思う。

いまの息子には、鉛筆の芯を齧ってしまうような異食の問題はほとんどなくなっている。

 

ただ、学校を卒業してしまってからの生活には、ほとんど変化というものがないために、次第に環境や予定の変更に対するストレス耐性が弱まっているように思える。学校というところは、よくも悪くも行事が山ほどあって変化にとんだ生活を提供してくれる場だったから、そこから抜け出てしまったことの影響は、少なくないと思う。

 

 

 

 

 

読書日記…「最後の竜殺し」(ジャスパー・フォード)

ひさびさに、日本のラノベではないファンタジー小説を読んだ。(kindle読み放題)

 

「最後の竜殺し」(ジャスパー・フォードないとうふみこ 訳  竹書房文庫)

最後の竜殺し (竹書房文庫)

最後の竜殺し (竹書房文庫)

 

 

作者のジャスパー・フォード(Jasper Fforde)を知らなかったので、ウィキペデアの記事を見てみた。

 

イギリス・ウェールズ生まれのSF作家。

10歳で映画監督を志し、高校卒業後、映画業界で撮影助手を約10年務めた。その後、小説を書き始め、短編多数と5本の長編を書くが、いずれも出版社から拒否され、原稿不採用の通知を76通受け取る

 

 

不採用通知の76通という数字が妙に生々しい。

 

そういえば訳者あとがきにも、著者の苦戦の軌跡が紹介されていた。

 

 本書 The Last Dragonslayerは、九八年に初稿を書いたあと磨きをかけてニ◯◯◯年に持ち込んだ。エージェントには気に入ってもらえたが、当時はちょうど「ハリー・ポッター」ブームが本格化しはじめたころ。新人が魔法ものを書いたら亜流とみなされるという判断でお蔵入りになってしまった。そこで代わりに『ジェイン・エアを探せ!』の原稿を見せたところこちらはすぐにゴーサインが出て、ついにニ◯◯一年、作家デビュー。

  (「最後の竜殺し」訳者あとがきより引用)

 

ハリー・ポッター全盛の頃には、書店に欧米産のファンタジー小説がたくさん並んでいたものだけど、その作者たちは新人ではなかったのだろう。

 

あれ、でも、「ダレン・シャン」シリーズが出たのも、そのころじゃなかっただろうか(全部読んだ)。同じ新人の作品でも、あちらは吸血鬼だから、魔法使いものとはかぶらないのか。

 

ジャスパー・フォード作品で邦訳されているものはまだ少ないようで、今回読んだ「最後の龍殺し」のほか、次の二作品がウィキの著作リストにあった。

 

文学刑事サーズデイ・ネクスト』シリーズ(田村源二 訳 ソニーマガジンズ)

『雪降る夏空にきみと眠る』(桐谷知未訳, 竹書房文庫)

 

文学刑事……かなり心惹かれる。

「雪降る夏空にきみと眠る」のほうは、「最後の竜殺し」同様、kindle読み放題サービスで読めるようだ。読もう。

 

 

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「最後の竜殺し」の「敵は竜ではなく資本主義!?」というキャッチコピーが表紙にあるけど、結果的にはそういうわけではなかった。

 

 

 ただ、資本主義というよりも、心の底まで拝金主義にどっぷり漬かって、良心も正義も見失った権力者や事業家たち、目先の金を惜しんで他人を平気で踏みにじる一般庶民たちの醜悪さと浅ましさが、これでもかと描かれているので、勇者である主人公と同じくらい、読んでいる私もうんざりした。

 

お話の舞台は、「不連合王国(アンユナイテッド キングダムズ)」という、イギリスを猛烈に感じ悪くしたような国。

 

時代的には資本主義と科学技術が発達した現代なのだけど、ドラゴンや魔術師も実在しているという、奇妙な世界だ。

 

ちなみにハリー・ポッターシリーズとは読んだ印象がだいぶ違う。

独自の文化圏を持っているハリー・ポッターの世界の魔法使いたちとは違って、「最後の竜殺し」の魔術師たちは、減衰していく魔力と貧困に苦しめられて、じわじわと社会の底辺に沈んでいこうとしている人々だからだ。

 

主人公のジェニファーという15歳の少女は、カザム魔法マネジメントという会社の社長代理として、ものすごくクセの強い魔術師たちのマネージャーのような仕事をしている。

 

ジャニファーは生まれてすぐ孤児院前に捨てられていた子どもだった。

 

「不連合王国」では、ジェニファーのような戦災孤児が大勢いて、孤児院を出たあとは割り当てられた就職先でブラックな年季奉公をしなくてはならない決まりとなっている。

 

孤児たちは社会のなかで差別され、就業の自由を制限される存在でありながら、その労働力が社会を底から支えているという、実に胸糞悪い構造で産業が成り立っているらしい。

 

そんな社会の頂点にいる国王や資本家たちは、世の中から金と土地を吸い上げることだけに重きを置いていて、富を増やすためなら「不連合王国」内での侵略戦争すら憚らない。貧富の差が拡大していけばいくほど、多くの人々がますます金の亡者と化していく。

 

そんな世知辛い国の底辺付近で、ジェニファーは、行方不明になっているザンビーニ社長を探しながら、必死にカザム魔法マネジメント社を切り盛りしていたけれど、魔術師の社会的評価が下落する一方であるため、彼らを食べさせるための日雇い仕事を取ってくることも、日に日に難しくなりつつあった。

 

そんなとき、未来予知の能力を持つ魔術師たちが、最後のドラゴンであるモルトカッシオンがまもなく死ぬと予言した。

 

ドラゴンは、ドラゴンランドと呼ばれる広大な土地に隔離されて暮らしている。ドラゴンランドは、四百年前の偉大な魔術師シャンダーの魔法によって封じられているため、ドラゴンスレイヤーとして選ばれた人間以外はそこに入ることができない。けれどもドラゴンが死ねば、魔法が消えて、所有者のいない土地だけが残ることになる。

 

予言が広まると、国中の拝金主義者たちは狂喜乱舞してドラゴンランドの周囲に集まり、土地を囲って自分のものにする準備をしはじめた。

 

ドラゴンはかつて、人を襲い家畜を奪う凶悪な存在として恐れられていたため、最後の一頭が死ぬことを惜しむ人間はほとんどいなかった。

 

けれども、魔術師たちは、自分たちの魔力とドラゴンの存在が密接に関係していることに漠然と気づいていた。魔術師たちは、ドラゴンの死とともに、魔力が再び増大するビッグマジックが起きることを予期して、ドラゴンランド周辺に集まりつつあった。

 

また、魔術師たちを家族のように大切に思うジェニファーにとっても、ドラゴンは、金のために殺していい存在ではなかった。とはいえ、魔力が少ないジェニファーにできることは何もなかったはずだった。

 

ところが、ドラゴンやビッグマジックについていろいろと調べてまわるうちに、ジェニファーは、高齢のドラゴンスレイヤーと遭遇し、四百年にわたって伝えられてきた能力をいきなり継承させられて、最後のドラゴンスレイヤーとなってしまう。驚いたことに、ジェニファーが最後のドラゴンスレイヤーとなることは、四百年前からすでに決まっていたことなのだという。

 

そこからは怒涛の展開だった。

国王をはじめとする金の亡者たちがジェニファーに群がり、ドラゴン亡き後の土地その他のさまざまな利権を我が物にするために、ありとあらゆる陰謀をめぐらしはじめたのだ。

 

群衆に追いかけられたり、身に覚えのない大借金を背負わされたり、挙句の果てには命を狙われたりしながら、ジェニファーは数少ない味方とともに、心から大切に思うドラゴンと魔術師たちのために危機を乗り越え、運命の時を待ち受ける。

 

ドラゴンたちは、最強の魔術師シャンダーに騙されてドラゴンランドに閉じ込められてから、四百年かけて、その魔法を解くための準備をしていた。シャンダーの魔法を上書きできるほどの魔力のかわりとなる、人間の感情をかき集めるため、ドラゴンたちは、歪んだ資本主義社会にはびこる人間の拝金主義を利用したのだ。

 

最後のドラゴンであるモルトカッシオンの心からの願いによって、ジェニファーはモルトカッシオンにとどめを刺し、ドラゴンランドが封印が解ける。間髪を入れずに土地の奪取を開始した人々の醜い欲望に怒ったジェニファーは、凄まじい怒りにかられて、魔力に満ちた叫び声をあげた。

 

ドラゴンランドの利権に浅ましく群がる人々の膨大な欲望は、魔力をほとんど持たないジェニファーが秘めていたバーサーカーの能力によって一気に集められ、それによってビッグマジックが引き起こされた。未来予知能力をもつドラゴンたちは、そのためにジェニファーが現れるのを四百年間待ち、ドラゴンランドからの解放を果たしたのだった。

 

というわけで、資本主義は直接の敵ではなく、むしろ魔力というエネルギー資源の温床だったことになる。

 

ジェニファーを含む孤児たちや、ドラゴンたちの敵は、目先の利益のために信頼を裏切るような、浅ましく貧しい精神性だったのだと思う。

 

「最後の竜殺し」はシリーズ化していて、すでに続編が二冊出ているのだとか。邦訳されたら、読みたい。できればkindle読み放題で出してほしいけど、さすがにそうはいかないかな。(´・ω・`)

 

 

 

 

800本目のまとめ記事

こんにちは。

 

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この投稿で、ちょうど800記事になる。

このところ、過去ログをどんどん追加していっているので、あっという間に記事数が増えた。

 

700記事になったのが、8月3日だったから、普通に計算すれば、1日平均2.4本くらいということになるのだけど、過去記事を1日に10本近くまとめて転載していたりしたから、コツコツ増えたというのとは違う。

 

 

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過去記事は、日記、レビューなど含めて、まだあと一万本前後ある。
(怒涛の育児中にどんだけ書いたんだかと何度でも自分にツッコミたくなる…)

 

ちょっと不安になって、「はてなブログ」のテキストテータの上限があるのかどうか、ヘルプを眺めてみたけれど、とりあえず見当たらなかったので安心している。


過去記事の転載をはじめてから、日々のアクセス数が倍に増えた。
新規に来られた方が、過去ログの育児日記を丁寧に拾って読んでくださっているように思う。


だけどこの一か月内での記事ごとのアクセス数のランキング一位は、めずらしいことに読書系の日記だった。




音読日記…宮沢章夫「百年目の青空」と蛇足。

dakkimaru.hatenablog.com

 

だらだら長く書いただけなのに、なんでたくさん読まれているのかと思ったら、「はてなブログタグ」の「宮沢章夫」と「超能力」のページにひっかかって、掲載されていたようだ。

 


そういえば、「はてなブログタグ」を記事に追加できる機能って、いつごろ実装されるんだろう。


楽しみにして待っているのに、なかなか「始まりました」のお知らせがない。
iPhoneアプリのほうで操作できるといいな。

 

 

以上、ねこんでるねこたまがお送りしました。

(↑最近これ書くの忘れてた)

 

昼過ぎの日記

記憶はないけど、家族の話によると、今朝は五時半に一度起きたらしい。

昨日もそうだった。

 

睡眠が足りず、無呼吸の症状も少し重くなっているようで、午前中いっぱい頭痛と頭重が残る。


今夜は早めに寝て、しっかりよい睡眠をとろうと思う。


( _ _ ).。o○


美容院で髪を切ってもらっていたら、ラジオから、ドコモカードの不正利用に関するニュースが流れてきた。

 

ドコモ口座の不正利用、被害総額は1800万円 銀行と連携して全額補償へ

 

NTTドコモのホームページにもお知らせが出ていた。

 

www.nttdocomo.co.jp

 

私よりずっと年上の美容師さん曰く、


「ああいうのって、なにがどうなってるのか分からなくて怖いから、絶対使わない」


こんなニュースを聞いていたら、同感するほかはない。

 

それにしても、銀行口座関連の個人情報を暗証番号まで含めて大量に入手して、わざわざ一つづつドコモカードを作って買い物して、その品物を現金化して預金を奪うって、ものすごく大変だと思うのだけど、一体どんな人々が、どうやってやっているのだろう。

 

ニュースによれば、「ドコモ口座とひも付けた銀行口座は、他のdアカウントとはひも付けられないようになっている」のだそうだから、その手間は大変なものだろうに。


手間はかかっても、こういう犯罪は逮捕されにくいらしいというから、やる人が後を絶たないのだろうか。

 

なにはともあれ、こんな被害にあってはたまらない。

個人情報漏洩防止についてのサイトなど、いろいろ読んで、自分に注意喚起している。

 

 

今日のやることリスト

  •  薬をちゃんと飲む。
  • 体操する。


昨日と今日のやったことリスト

 

  • 生協の宅配注文書を送信した。
  • 美容院で髪を切ってさっぱりした。
  • 内科で持病の薬を二か月分もらい、一か月以内に検診を受けるようにと言われた。