湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

朝の和歌と、歌姫

朝の御挨拶

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秋?

おはようございます。

寒いっ

と思ったら、今朝の気温は13度くらいのようです。

冷えが、つらいです。(T_T)

ついこの間まで猛暑だったのに、あたたかな季節が、もう恋しくなりつつあります。

 

 

 Florabeat  和歌をうたう歌姫

 

というわけで、お友達が、iTunesと、Spotifyで配信している、春の和歌をうたった曲を紹介します。

 

Florabeat 「She Sings Like a Diva」

この曲では、百人一首にも収録されている、持統天皇の「春過ぎて」の歌がうたわれています。

 

 春過ぎて 夏来にけらし 白たへの 衣干すてふ 天の香具山

 

吸い込まれそうな夢幻の世界のなかに、ほのかに見える古代の和の情景。

そのなかにしっかりと生身の女性の命を感じさせて響き渡る歌姫の声……

素敵です。

 

She Sings Like a Diva

She Sings Like a Diva

  • Florabeat
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

 Florabeat 「Sappho」

こちらの曲では、古今和歌集の紀有朋の歌がうたわれています。

 

桜色に 衣はふかく 染めて着む 花の散りなむ のちのかたみに

 

Sappho

Sappho

  • Florabeat
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

散りゆく桜の思い出を、衣の色に残して愛おしむように、失われていく恋の記憶を、深く身にまとって生きていく・・・

 

テキストとしての和歌を読んでいるときよりも、心の一層深いところまで、せつなさが染み入ってくるように感じます。

 

 Florabeat 「Heartbeat」

次の曲では、万葉集の詠み人知らずの歌と、和泉式部の歌の二首がうたわれます。

 

紅の 薄染め衣 浅らかに 相見し人に  恋ふるころかも  万葉集 不明


桜色に 染めし衣を ぬぎかへて 山ほととぎす 今日よりぞ待つ  和泉式部

思いの衣を身にまとう女と、それを脱ぎ捨てて新たな思いの訪れを待つ女。

 

どこかサイバーパンクな印象のあるこの曲のなかで、 異なる時代に詠まれた二首の歌が、まるで一人の女性の人生として、縒り合されていくかのようです。

Heartbeat

Heartbeat

  • Florabeat
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

お友達の曲は、海外でのファッションショーなどのイベントのBGMで使われて、とても好評だったとのこと。

 

和歌を選ぶときに、私も、少しだけお手伝いしましたので、感慨無量です。

 

 

 → Spotifyのほうのリンクです。

open.spotify.com