湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

(_ _).。o○

今日の健康観察日記

 

心身ともに体調。季節の変わり目のせいかもしれない。

 

抑鬱に引っ張られないように、無理せず、ゆるゆると頭を使っている。本を読んだり、ちょっとした勉強をした。

 

夕方ぐらいから調子が上がってきて、夜はだいぶ元気になる。

 

 

ただ、手足やお腹の冷えと、関節の痛み、ときおり強くなるめまいが、なかなか改善しないのが悩ましい。

 

 

読書

 

 

ここに、書いただろうか。

日曜日に、中国人作家によるSF小説アンソロジーを買って、少しづつ読んでいる。

 

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)

 

 

 

このなかの、劉慈欣「円」という短編が、ものすごく面白い。

 

秦の始皇帝の軍隊を総動員し、三百万人による人力計算機をつくりあげて、それで円周率の計算をしようとする話なのだ。

 

コンピューターが、二進法で動くものだとか、一定の法則に従ってオンかオフかの信号が伝わるものなら別に半導体じゃなくても人力でもいいらしい、ぐらいはうっすらわかるけれども、具体的な仕組みがわからないから、三百万の兵隊が、始皇帝によって入力された情報をもとに、一斉に計算する光景の描写の凄みを、今ひとつ味わいきれないのが悔しい。 

 

で、午後からずっと、ネットでデジタル回路の仕組みとか、論理ゲートがたくさん集まって繋がることで、なにができるのかを説明するサイトや動画を散々探して視聴して、多少、理解が追いついた。

 

始皇帝に人力計算機を作ることを勧めた荊軻という人物は、まず三人の兵士に、論理ゲート(AND回路、OR回路など)としての振る舞いを訓練した。それから、三百万の兵隊でコンピューターを作って、ひたすら円周率を解散させた。

 

 

その結果、計算はどんどん進んだものの、秦の全兵力は、そのあいだずっと非武装のまま、身を遮るものもない平地に晒されていたわけで、秦の覇権を恨んでいた燕の軍隊の奇襲を受け、皆殺しにされてしまう。世界初の計算機は、その発案者の荊軻とスポンサーの始皇帝とともに、消滅してしまう。

 

 

途方もなさが、すばらしい。