湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

暑い(;_;)

今日の健康観察日記

 

37度とか、35度とか、どうかしてるような気温の日が続く。ちょっと外を歩いただけで、気持ちが悪くなる。暑さだけでなく、紫外線のせいかもしれない。

 

秋が待ち遠しいけど、行事もいろいろあるから、少し億劫。無理せず乗り切るしかないか。

 

 

読書

 

住野よる「君の膵臓をたべたい」を読了。

 

 

君の膵臓をたべたい (双葉社ジュニア文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉社ジュニア文庫)

 

 


ジュニア版を買ったのは、文庫のkindle版よりも少し安かったからで、表紙がアニメ絵だったからではない。漢字にびっしりついているふりがなが、最初ちょっと邪魔だったけど、読み進めて没頭しはじめたら気にならなくなった。

 

 

友人でもなんでもない、クラスメートというだけのつながりの相手が、自分自身の間近で確実な病死という現実を晒しながら、執拗に関わってくる。

 

他人の存在に興味をもてず、他人と関わる方法も知らなかった主人公は、その非常識な関係を疎ましく思いつつも、拒むこともせずに、流されるままに彼女に関わるうちに、他人との関わりの中で心を揺さぶられるという経験をし、次第にそれがかけがえのないものであることに気づいて行く。

 

予定されていたはずの彼女の病死は、通り魔による殺害という形で早められてしまう。

 

その死の直前に、主人公は、かつて彼女から受け取った「君の膵臓をたべたい」という言葉を、彼女に贈る。生きることの実感を気づかせてくれた彼女への、最大限の敬愛と共感、そして共に生きようという思いを込めた言葉だった。

 

彼葬儀の終わった彼女の自宅で母親に会い、遺書の書かれた日記を受け取って読み、壊れたように泣いた主人公は、自ら働きかけて友人を作り、困難で鬱陶しくて、それでいてかけがえのない、人とのつながりの中で生きることを決意する。

 

映画では、主人公たちが大人になってからの描写もあるらしいけれど、小説は、彼女の死から一年後の夏で終わる。主人公には、大切な友達が二人、できていた。

 

 

Amazonのレビューでは、ずいぶん酷評も多いようだ。ラノベ的な恋愛を期待した読者には、当てが外れたストーリーだったのだろうか。

 

 

スクールカースト的なものに縛られない他人とのつながり、関わり、友人、親友、そういったことを正面から考えることすら疎まれるような状況のなかに、多くの若い人たちが置かれているのだとしたら、悲しい。