湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

歯との別れ

 

夕方、歯医者さんで歯を抜いた。

 

 

 

ときどき思うのだが、「歯医者さん」は確実に人間なのに、「歯医者さんへ行く」というと、まるで場所である。

 

さらに「歯医者さんで歯を抜いた」となると、あたかも「歯医者さん」が場所兼道具であるかのような扱いだ。

 

でも、「歯科へ行く」とはあまり言わない。

虫歯になったと言えば「歯医者に行け!」と言われる。

 

このような扱いをされる「医者」がほかにあるだろうか。

 

 

「内科医に行け」

 

言わない。

 

「眼科医で目薬もらってくる」

 

言わない。あ、でも、

 

「眼医者(めいしゃ)で視力測って来い」

 

は、言えないこともない気がする。

ただ、「眼医者」の使用頻度は「歯医者」よりだいぶ少ない気がする。若者はあんまり言わないんじゃなかろうか。

 

ふむ。

 

 

 

どうでもいいけど、痛いのだ。(;_;)

 

そりゃ永久歯を抜いたんだから、いたくないはずがない。しかもなかなか抜けなくて、骨もちょっと削られたらしい。骨の回復まで入れると全治二ヶ月と言われた。骨折と同じ度合いの傷であると。

 

 

抜いた歯に謝った。墓まで一緒に連れて行けなくて、ごめん。あの世で再会しよう。

 

いままでに抜かれた歯にも、改めて謝っておいた。

残ってくれてる歯は大事にしよう。

 

 

痛み止めのんだけど、まだ効いてない。

もうしばらく耐えながら、本でも読んでいよう。

 

 

 

ハイドンの曲

 

かかりつけの歯医者さんでは、いつもクラシック音楽を流している。

 

クラシックには詳しくないので、聞いてもさしずめモーツァルトショパンだろうと思うばかりだけど、ちょうど抜歯が佳境に入った時にかかった曲は、ものすごくよく知っていた。

 

 

ドイツ国歌だ。

そして賛美歌でもある。

作曲者は、ハイドン

弦楽四重奏曲、七十七番。最近お風呂の鼻歌はだいたいこれだ。なんとなく。

 

弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76-3,Hob.Ⅲ-77《皇帝》 第2楽章

弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76-3,Hob.Ⅲ-77《皇帝》 第2楽章

  • カスパール・ダ・サロ四重奏団
  • クラシック
  • ¥250

 

 

賛美歌として歌われる時は荘厳で、国家として歌われる時は勇壮。でも弦楽として聴くと、ずいぶん甘やかな印象だなあ、などと思いながら、抜かれまいとして踏ん張る歯の根っこがメリメリと剥がされていくのを感じていた。

 

 

作者のハイドンの手を離れてから、政治や宗教の事情や思惑に巻き込まれて、禁じられたりしながら、それでもいまなお歌われ、歯医者さんでも流されている、不思議な曲だ。

 

 

 

ラノベ

 

近頃ではAmazonの読み放題サービスをめいっぱい利用して、恋愛系のラノベや漫画を読んでいる。月数百円の会費は完全に元を取って余りある。定価で購入していたらその数十倍はかかっているはずだ。

 

それなのに、あまりレビューを書かないのは、なんとなく、気がひけるというか、他人に引かれそうで居心地悪いというか。

 

以前同じようにBL作品にハマったときも、当該ジャンルの小説や漫画を年間四桁台(金額じゃなくて冊数である)読んでいた。あの頃はまだ多少若かったから、読んだらかならず感想を書いてどこかに上げていた。さすがにいまはその気力はない。

 

でも今月だけで、すでに40冊くらい読んでる気がする。読んだ本のリストくらい作っておかないと、同じ本を何回もダウンロードしそうで怖い。

 

読み放題だから重複ダウンロードしたってお金はかからないけど、読んだことのある本を未読と思い込んで中程まで読み進めたところで、やっとこさ結末を思い出すというのが、嫌なのだ。つまり自分の記憶の衰えに直面したくないのである。

 

忘却を阻止するためには、やはり読書記録をつけた方がいい。というわけで、今後は臆面もなく、ここに書くことにする。以前からのお友達は私がへんな奴であることぐらい知ってるし、幸か不幸か、ここはそんなに読まれていない(とほほ)。読みに来てくださっている方々は、きっとやさしくて寛容な方々ばかりだと信じで、いざ記録。

 

 

 

社内恋愛なんて (ベリーズ文庫)

社内恋愛なんて (ベリーズ文庫)

 

 

会社勤めの経験がないので、社内恋愛で婚約までしたのに、男に二股かけられて、しかも相手は自分の同僚だった上に、その同僚の恨みを買って2ちゃんに誹謗中傷を書き立てられるなんていう凄い話が本当にあるのかしら、あったら怖ろしいなあと思いつつ、ヒロインの心の傷が結局は社内恋愛で癒える経過を鑑賞。