なんだか広告に「見られてる」気がする
googleのアドセンス広告が、ネットユーザー個人の趣味嗜好や属性に合わせて広告内容を選んでいるらしいのは、だいたい察せられるのだけど、このごろそれが、ほんとにピンポイントに迫ってくるので、ちょっと気味が悪くなってくる。
一つ前の日記で「マイ・フェア・レディ」について触れたから、オードリー・ヘップバーン関連の商品を勧めてくるのは、まあ分かる。
でも、それと一緒に「55歳、汚部屋から抜け出せた理由」という広告を表示するのは、どうなのか。
ほんと不気味だ。
なんで年齢まで当てちゃうの? (T_T)
自分が「あまり片付けられない女」であることは認める。
でも、ここのブログにはそんな記事をせっせと書いた覚えはないし、汚部屋関連のブログやホームページをのぞき見することも滅多にない。
それとも、ここのブログの内容を見ただけで、
「この文章を書いてるヤツは片付けられない55歳女だ」
と分かるようなAIが開発されているとでもいうのだろうか。
あ、もしかすると、更年期障害とか鬱とかの記事を書いてるからかな。
でも、よほど詳しくブログを読み込まないと、「汚部屋・55歳」とピンポイントで攻めてくる根拠になるとも思えないけど。
(言い訳がましいかもしれないけど、いま現在の我が家は、そんなに「汚部屋」ではない!!! ということは軽く主張しておきたい)
ほんと、どうなっているのだろう。
ちなみに「55歳、汚部屋から抜け出せた理由」の広告は、まだ開いていない。
たぶん一度触ってしまうと、どこへ行ってもソレ系の広告につきまとわれることになるのだろうから。
そんなネットサーフィン、素敵じゃなさすぎる。(T_T)
とはいうものの、本当のところ、googleアドセンスをはじめとしたネット広告がそれほど嫌いなわけじゃない。
書籍やゲームアプリの広告は、よく開いて眺めている。
(そして時々「釣られて」いる)
あまりしつこくポップアップしてくるようなものは、記事を読むのに邪魔くさいから苦手だけれども、そういう広告をのっけているサイトには次から行かないようにするので(行かなくても困らない場所であることがほとんどだし)、そう気になることもない。
いま知りたいなと思っている情報に関する広告を、まるで有能な執事でもあるかのように、さっと出してくれるときもあって、ちょっと感動したりすることも多い(チョロいユーザーです)。
たとえば今日表示されたもののなかには、「55歳汚部屋」以外に、「ユーキャン」の介護福祉士の通信講座の広告と、BLESSというMMOロールプレイングゲームの広告があった。
介護福祉士については、長女が資格を取りたいと話していたばかりだったので、ちょっと情報を集めたいと思っていたところだったし、BLESSについても、つい最近、お友達が「おもしろい」と話していたのを聞いて、興味を持っていたものだった。
介護福祉士に関してはPCで検索したりどこかに書いたりはしていないと思うけれども、数日前に、iPhoneでgoogle検索していたと思う。
その情報が、PC側にも伝わっているということは、同じgoogleアカウントの持ち主であると認識された上で、広告を提供されているということだろうか。
BLESSについては、検索すらしていない。
けれども、BLESSと類似のMMOの情報を調べたり、アカウントを取ってプレイしてみたことはある。そういうことも、私の情報として、google側にストックされていたりするのかもしれない。
なんというか・・・
いっぺん、googleさんが私という個人についてどう思っているのか、語ってほしい気がする。
新明解国語辞典に「新開さん」という名前をつけて、あたかもヒトであるかのように親しみを持ってその意味記述を愛読するということがはやったことがあったけれど、私としては、googleのサービス全般を取り仕切る一個の人格を認めて、「googleくん」と呼びたくなることもある。
いつの日か、googleが、iPhoneのSiriよりもずっと人間くさい、対話型AI「googleくん」みたいなアプリを出したら、ユーザーになるだろうと思う。
わたし「ちょっとgoogleくん」
google「はい、なんでしょう」
わたし「今日の私が何をしたいと思ってるか、当ててみて」
google「そうですね。まずは手足の念入りなマッサージと、保温でしょうか。昨日の日程から類推するに、今日は関節の痛みが増しているものと思われますので。それから…」
わたし「あー、それはさ、やったほうがいいことでしょ。やりたいこととは、ちょっと違うんだなー」
google「失礼しました。ふむ…微妙ですね。推測される睡眠時間の短さ、および体調全般の好ましくない状態から見て、なにかをしたいという意欲は、それほど高くないと思われます。どこかへ出かけたり、肉体的負担の大きな行動は望まれていないと考えられます。けれども、今現在、パソコンデスクの前に腰掛けて、パソコンを操作しながら文章を書いておられるということから、寝込むほどの不調ではないとも言えるでしょう。しかし、このような問いかけをされているということは、自ら判断して実行するほどの精神的余力にも欠けていることを示していそうです。その他、これまでの生活スタイル、行動パターンのすべてを勘案して判断するに、何か温かい飲み物をこの場で飲みたい、というところではないでしょうか。飲み物の種類は、紅茶か、ウーロン茶。いかがでしょう」
わたし「あたり。というわけで、お茶入れてきて」
google「不可能です」
生きているうちに、一般家庭用AI執事の実用化を見たいものである。